天気予報(てんきよほう)

質問しつもんの一覧

天気予報

どうやって予報を出すの?

気象(きしょう)の言葉

予報官からの答え

(多くの人から同じようなしつもんがありました)
明日の天気を教えて下さい。
来週の天気を教えて下さい。
ほかの県の天気も教えて下さい。
e-予報官 明日の天気は、こちらでご覧頂けます。
来週の天気は「週間予報」でわかります。
週間予報は、テレビ・新聞や、電話058-262-0177でもお知らせしています。
!番号をまちがえないこと!
ほかの県の天気予報は、気象庁ホームページをご覧下さい。
横井さん:50代 2月15日、16日、17日の3日間 石垣島、久米島等に行きます。
気温及び天気を 教えてください。
e-予報官 岐阜県以外の他の県の天気予報、週間予報については
こちらのページをごらんください。
早川さん:50代 私は岐阜県に住所があり、愛知県に隣接した地域ですが、
天気予報は美濃地方の天気予報が正確となるのか、
愛知県の尾張地域が正確となるのかいつも疑問に思っております。
e-予報官 岐阜地方気象台が発表している予報や、注意報・警報は、
つねに、岐阜県にいらっしゃるすべての方のために発表しています。
早川さんのお住まいのある場所は美濃地方に含まれていますので、
どうぞ「岐阜県美濃地方」の予報を参考になさってください。

榎本さん:中学生 天気予報を世界で最初に作った人は誰ですか?
e-予報官 「夕焼けがあれば明日は晴れ」
「太陽にかさが現れれば雨が近い」
などのように、昔から人々は、経験を元にして前もって天気を予想する方法をあみ出してきました。
でも、気温や気圧など、数字で表されるデータを使って
論理的に天気を本格的に予測するようになったのは、19世紀になってからです。
イギリスのブランデスという人が、1820年に、地図上に気圧の分布を表したもの、
つまり現在の「天気図」を、天気予報の道具として使ったのが、
初めての天気予報と言えると思います。
ただし、この天気図は1783年のものでした。
現在のような予報からはほど遠いものだったと言えるでしょう。

また、現在の予報の中心となっている方法は、
様々な気象のデータをコンピュータに計算させ、
未来の大気の状態を予測し、その結果をもとに天気予報を行うという方法で、
「数値予報」と呼ばれています。
数値予報のアイディアを最初に考えたのが、
イギリスのリチャードソンという人でした。
彼は、ヨーロッパの6時間後の予報を、
2週間かけて手で計算するという方法で行いましたが、
計算上の問題などから、結果は6時間後の気圧が145hPaも変化するという、
大失敗に終わりました。
リチャードソンは、6万4千人もの人を一度に集めて計算させ、
数値予報を行う、という夢を持っていましたが、とうとう実現しませんでした。
しかし、コンピュータの発達により、
現在はリチャードソンの夢が実現できる時代になったのです。
リチャードソンは、数値予報のアイディアを最初に考えた人物ということで、
「数値予報の父」と呼ばれ、たたえられているのです。
栞名さん:小学生 日本の一番初めの天気予報はどんな感じだったの
e-予報官 1884年6月1日に出された「全国一般風の向きは定まりなし、 天気は変り易し、但し雨天勝ち」というものです。
田口さん:小学生 天気は、どれぐらい、あたる、かくりつが、あるんですか???
e-予報官 今日や明日の天気予報は、1年間平均してみると、80%以上のかくりつで あたっています。でも、地域や季節によって、予報しやすい場合と 予報のむずかしい場合があります。
くわしくは、こちらをごらんください。
日向さん:中学生 天気予報は外れることが多いのですがどうしてですか~?
e-予報官 「晴れと予想していたのに雨が降った」、
「天気予報を信じていたためにひどい目にあった」、
などのご意見は、ときどき気象台にも寄せられます。
まずは、とても申し訳なく思っています。
天気予報が外れたときは、
「なんで外れたんだろう」と考えてその原因を探り、
「次は外さないようにしよう」と努力するのが、私達の仕事です。

天気予報が外れる原因は、さまざまです。
天気予報は、過去の気温、気圧配置、風などのデータと、
観測された気温、気圧、風などのデータをもとに、
コンピュータによって計算されたデータを使って、
出しています。
「過去にこのような気圧配置の時にこのような天気だった。
そして今はこんな気圧配置だ。だから明日はこんな天気だ」
というような感じです。
ただ、「前と全く同じ気圧配置や気温分布」というのは
絶対に現れません。
また、現在の観測値にも必ず誤差を含んでおり、
観測場所以外の気象状況は正しくは分かりません。
このように、必ず不正確な部分を持っている予報と、
実際の天気とが絶対にぴったりと当てはまる、
ということは、とても難しいことなのです。
気象庁では「雨と予報して、実際に雨が降ったかどうか」を
採点していまして、
全国平均で100点満点中およそ82点だった、
という結果があります。
これが「外れることが多い」と思われるか、
「外れは少ない」と思われるかは、
それぞれ一人一人ずつ違うと思いますが。

予報の不正確な部分をできるだけ取り除き、
大雨や台風、大雪などの災害の時には
その被害を軽くしようと、私達は毎日努力しています。
このような私達の考えを、理解していただけましたら、
とてもうれしく思います。
すずきさん:40代 こんにちは。

天気予報が当たったか、はずれたかはどうやって判断するのでしょうか。
あるいは当たりはずれ、は記録しないのでしょうか。

子供の夏休みの自由研究を手伝っていて、ふと疑問に思いましたので教えてください。

よろしくお願いします。
e-予報官 天気予報は、降水の有無で評価を行っています。晴れと曇りの区別はしていません。 評価方法は、統計学に基づいた数式で降水確率と実測値などを用いて行っています。複雑なため、 ここでは解説できませんが、明日、あさっての予報については現在80%以上の的中率となっています。
朱音さん:中学生 どおやって、次の日の天気ー・・・・ 予想すればいいですか???・・
e-予報官 うーん、テレビで見るような天気予報を、みなさんが自分で出すには難しいことが多いと思います。
海の漁師さんや、農家の方の中には、雲を見ただけで明日の天気が分かる、気象庁の天気予報よりもよく当たる、などというすごい方もいらっしゃいます。
そんな人達は毎日同じ場所で、毎日空を見ているので、自然と分かるようになったのでしょう。
ですから、みなさんも毎日、空を見上げて、天気と、前日の空の様子や、気温の様子などを調べていると、ひょっとしたらそこから何か分かることがあるかもしれませんよ。
こえりさん:小学生 初めまして!!
天気のことでききたいとおもいます。
Q1
天気の動きのきまりはなんですか??

Q2
天気はどうしてかわるんですか?

おねがいします!
e-予報官 Q1についてですが、天気の動きは、だいたい西から東へと移ってきます。
たとえば、今日、大阪で雨が降っていたら、明日は東京で雨になったりします。
テレビの天気予報でも、「今日の天気は西から下り坂です」なんて、聞いたことがあると思います。
自分の住むところ以外の天気予報も、注意して聞いていると、気がつくことがあるかもしれませんよ。
Q2については、天気がかわるのは、空気が移動しているからです。空気の移動は、みなさんがよく知っている「風(かぜ)」のことです。
あやさん:中学生 天気はなぜ、西から東へ動くのですか?
e-予報官 上空、およそ一万メートル付近の空気の流れのせいです。
この付近では、毎秒およそ100メートルの強い風が、西から東に向かって、
ほとんど一年中吹いています。
この風のために、低気圧や高気圧が西から東に向かって流され、
天気も、西から東へと移っていくのです。
おがたさん:小学生 年間天気予報はどこに聞けば良いですか。
何年先まで天気はわかるのですか。
今までで一番晴れの日が多いのは何月何日ですか。
e-予報官 まず、天気予報は、一番先でも、
およそ半年後までしか分かりません。
この予報は、
「寒候期予報(かんこうきよほう)」または「暖候期予報(だんこうきよほう)」といいます。
それぞれ、寒い季節の予報、あたたかい季節の予報、という意味です。
この予報は、それぞれ寒くなる前の10月と、あたたかくなる前の3月に1回ずつ発表します。
新聞やテレビなどでもお知らせしますし、気象台に電話などで聞けば、いつでもお教えできます。
ただしこれは、「12月から3月にかけては、いつもの年と同じように晴れる日が多いでしょう。」
というような、ごく大まかな予報です。
10月に「2月14日の天気を教えて」と言われても、答えることはできません。

1967年から1996年までの30年を見ると、
岐阜市で今までで一番晴れの多いのは
「11月22日」で、その数は30年中、24回でした。
その後の11月22日の天気は、
1997年 雨
1998年 晴れ
1999年 晴れ
2000年 晴れ
2001年 晴れ
となっています。
でも、22日にかぎらず、11月終わりごろの時期は晴れることが多いようです。
齋藤さん:小学生 「1」長期予報は、どのように、予想するんですか?
「2」外国の天気を日本で伝えるのは、どうやってするんですか? これで質問は、終わりです。
e-予報官 「1」の長期予報(季節予報)は、1カ月予報については物理法則から計算されます。また3カ月予報や、暖・寒候期予報(半年に一度発表される)には統計的な手法も使われます。少々説明が難しいですが、こちらもご覧下さい。
「2」海外の気象の実況は、電報によって送られてきます。ですから、世界中で観測時間は同じになっています。
雷神の剣さん:20代 週間予報を見ていて気づいたのですが、予報が「晴れ時々曇り」のときは降水確率20%、「曇り時々晴れ」なら30%、 「曇り」なら40%、「曇り一時雨」なら50%と、ほとんど決まってしまっています。
ひょっとして、週間予報では、降水確率で天気予報の表現を決めているのですか(つまりコンピュータがはじき出した数字に、予報をあわせる)?
e-予報官 降水確率に予報文を合わせているということはありませんが、予報文と降水確率は規則的になってしまいやすいのは事実です。週間予報は短期予報に比べ、どうしても曖昧な表現になるのは避けられません。一週間の後半になるにつれ、曖昧さが増すのも事実です。
つまり予報文と、降水確率が別々に予想できるほどの正確さを週間予報は持っていません。
週間予報はそのような性質のものだと理解していただきたいと思います。
こうたろうさん:中学生 テレビ局の天気予報を見ていて思ったのですが、テレビ局によってたまに予報の内容が異なっていることがあったと思います。 どうしてですか?
e-予報官 昔は天気予報は、気象庁がすべて行っていましたが、現在では民間の気象会社も予報を出すことができるようになりました。 そのため、気象庁および気象会社ごとに異なった予報が出ることがあります。
まったく正反対の予報が出ることは考えにくいですが、多少の違いはしばしば見られます。 では、どの予報が正確なのかといわれると、番組を見られた方が自分の責任で判断されるしかありません。
あやさん:中学生 低気圧はどのようにして出来るんですか?
e-予報官 低気圧は、上昇気流(じょうしょうきりゅう)により、起こります。
上空に向かって空気が流れることで、地面付近の空気が、まわりよりちょっと薄くなるのです。
このため、低気圧の中心に向かって、まわりから空気が集まってきます。
集まってきた空気は、上空に向かって流れ、また上昇気流を生みます。
あやさん:中学生 等圧線はナゼ低気圧や高気圧を丸く囲むのですか?
e-予報官 等圧線を、地図で見かける等高線だと思ってください。
山の回りの等高線は、必ず、頂上を丸く囲んでいます。
等高線がもし途中で切れてしまっていたら、切れた先の高さが分かりませんよね。
これと同じく等圧線も、高気圧や低気圧の中心を、丸く囲んでいるのです。
高越山さん:小学生 なぜ?晴れときどき雨とかはときどきをつけるんですか
e-予報官 「晴れときどき雨」は、ほぼ晴れているけれど、予報の対象となる時間のうち、 半分以下の時間で雨がふったり止んだりするのを表しています。 同じような言葉で、「くもり一時雨」というように「一時」を使う場合は、 だいたいくもりで、4分の1以下の時間で続けて雨がふることを表します。
かほさん:中学生 こんにちは!!とてもわかりやすくて勉強になりました。
特に天気のアニメは、分かりやすくとてもみやすかったです。私は今年受験を向かえ天気について苦戦しています。
二つそこで質問なのですが、雲が移動し、天気の変化をレポートにまとめなさいという宿題がでました。
1日何時間ごとに写真をとるのが良いのですか??
2つ目が、寒冷前線が通る時が変化がよくでておもしろいといわれたのですが、 いつ通るのかわからないし、NHKのニュースでも、やっておらずどうしたらわかるのでしょうか??
よろしければ教えてください。
e-予報官 ありがとうございます。
今後もe-気象台をたずねてみてください。 さて、ご質問の、一日何回雲の写真を撮ればいいか、ということについては正解というものがありません。
10分程度で天気が変化するときもあれば、何時間もほとんど変わらない日もあります。
その日の天気を見ながら判断してください。 また、寒冷前線が接近する日ですが、前もって新聞やテレビの天気予報の時間で天気図をチェックしてみて下さい。
西のほうに寒冷前線があれば、やがて頭の上を前線が通過することが考えられます。
ただ、寒冷前線は、急激な天気変化をもたらすと言われますが、必ずしも起きるとはかぎりません。 雨も降らず、風が変わっただけ・・・ということもあります。
富永さん:小学生 山の天気は、変わりやすいと言うけどなんで?
e-予報官 山では、しゃ面にそって風がのぼったりおりたりすることがあります。 平地からのしめった風が山にぶつかると、風は山をかけのぼり、 上で冷えると雲をつくったり、雨をふらせたりします。はんたいに、 上から風がおりてくると、雲はできづらく、良い天気になります。 だから、山の上では、風向きによって天気ががらっとかわってしまうことが あるのです。 雲のできかたのくわしい説明は、こちらをごらんください。
福冨さん:10代 *人間は天気を操れるようになれますか?
*私はラジオの気象通報を聴いて天気図を書いていますが、
書くときのポイントを教えてください。
e-予報官 これまで、人間が天気をあやつろうと実験したことはあるようです。
たとえば、雲の中に雨つぶの核となるようなものをばらまき、
人工的に雨を降らせようとして、うまく雨が降らせることができた例もあるそうです。
ただ、雲の発生、発達過程や降雨の状況など、
くわしく解明されていない点はたくさんあります。
それらの疑問が解決されたとき、人間は天気をあやつれるようになるかもしれませんね。

放送される低気圧、高気圧や前線の位置と、
その回りの観測点での気温、風、天気をよく見ると、特徴がつかめるかもしれません。
例えば、前線の北と南で気温が5℃も違うとか、
低気圧の南側で風が南寄りに強く吹いていて、雨が降っているとか、
高気圧の周辺や内部では風が弱い、とか。
こちらも参考にして下さい。
MOTOYASUさん:50代 予報を出す際ポンと結果のみを発表されていますが 何故そのような予測になったか 解説がいつも少ないと思います。 又実際の気象状況について(報道機関にもんだいあり?)も 絶えず1時間位のずれがある事がよくあります 台風など 現実に風向が変わってもこれからがピークなどと、本当に空を みているの?と言いたい事がよくあります いつまでも注意させる為かもしれませんが 不満です。 
e-予報官 まず、予報については、最近はテレビのお天気情報や インターネットでの情報には、気象予報士の詳しい解説のあるものもあります。 気象台でも、詳しく聞きたいという方からの質問は、電話等で常に受け付けております。 報道機関では、番組の時間の関係がありますので、天気予報を常に解説付きでは 放送できないのが現実なのだと思います。
また、気象状況に時間のずれがあるとすれば、担当する地域すべてのデータをそろえ、 状況を把握し予測をし、それをできるだけわかりやすい形で情報発信するのに ある程度の時間がかかり、それを報道機関がみなさんに伝えるまでにさらに 時間がかかるためと思います。 MOTOYASUさんのように 関心を持って風向きを見たり、空を見たりしてもらえるのは、とてもうれしく思いますので、 もし、リアルタイムの実況に関心がありましたら、 インターネットでの情報収集が一番速いかと思います。 我々気象台職員は、毎日24時間を通して、観測・予報をしています。 天気によってはみなさんの生活や命に関わることもあるということを、 深く自覚して精一杯努力していることを、理解して頂けると幸いです。
オリエさん:中学生 気象庁はテレビなどに情報をおくるとおもうのですが
その情報はどうやって調べているのですか?
また局によって予報がちがうことがあるのですが
それはなぜですか?
e-予報官 気象庁から送られる情報は、様々なアメダスやレーダーによる観測データや、 コンピューターによる予測データなどから予報官が判断して作っているものです。
また、天気予報は、許可を受けた「気象予報士」であれば、誰でも出すことができるので、 人によって、予報が違うこともあります。でも、同じ天気の専門家が、同じ資料をもとに予報するので、 大きく異なることはないと考えられます。予報の結果だけでなく、解説なども聞いていると、 同じようなことを言っているのがわかると思いますよ。
桜井さん:小学生 どうやってせまい地域の変化をとらえるのですか。
e-予報官 一番広い範囲を見るには、気象衛星(えいせい)からの画像を使います。 この他、レーダー、ウインドプロファイラ、気象台や測候所、アメダスによる観測データ を利用して、もっとせまい地域の情報を知ることができます。
レーダーは、全国に20地点あって、雨雲の動きを見たり、雨の強さを見たりするのに便利です。 ウインドプロファイラは、全国に25地点あって、上空の風向風速を測ります。 気象台や測候所、アメダスは、全国に約1300地点あり、場所によって違いますが、 雨量、気温、湿度、風向風速、日照、積雪などを測定しています。 これらの情報や、人による雲の観測データなどをもとに、 せまい地域の変化もとらえることができます。 また、こうしたデータをもとに、その地方の地形も考えた上で天気を予報しています。
(名前なし)さん:小学生 どうすれば雪を予報できるんですか?
資さん:小学生 降雪をどうやって予報するの?
e-予報官 そのときの気圧配置と温度によって判断します。
気圧配置では雨・雪が降るかどうかを、また温度を考慮し、降ってくるものが雨になるか雪になるかを予測します。
特に上空、1,500メートル付近の気温を参考にする場合が多いのですが、ここの温度が-6度より低ければ雪になりやすく、 また0度より高ければまず雨になります。
-6度から0度の間の時は、そのときの気圧配置によって違います。ひとことでは表せませんが、そこを判断するのが予報官の能力ともいえるわけです。
Pippiさん:20代 入梅についての解答を読みましたが、梅雨前線というのが、今ひとつ理解できません。梅雨にしか見られない特徴のある前線なのですか?
だとしたらどんな特徴ですか?桜前線みたいにどこかに梅雨の標準木のようなものがないのですか?
たとえば、どこそこの紫陽花が咲いたからとか、雨蛙がどれだけ発生したからとか・・・。
e-予報官 まず梅雨前線という言葉の明確な定義はありません。
梅雨自体、季節現象なので、梅雨頃の前線は梅雨前線と呼ばれます。だいたいの目安として、日本のどこかが梅雨に入っている間はそう呼びますね。 梅雨前線は分類上では停滞前線に属しますが、その構造は通常見られる前線とはかなり違っています。
まず、梅雨前線を作る最大の原因は太平洋高気圧の縁を回る暖かな湿った空気です。 また、梅雨前線では普通の前線と違い、関東以東を除くと、前線の北と南の温度差が小さいのも特徴です。
特に梅雨前線の西のほうでは、北に中国奥地の乾燥地帯があり、非常な高温となっています。温度差だけでは 梅雨前線の位置は判別しにくく、それよりも絶対的な水蒸気量によって判断した方が適切です。 なお、気象現象をあらわす際には、あじさいやカエルのような生物季節観測やムード的なものは参考にしません。
かずきさん:小学生 真夏日の定義を教えてください。
e-予報官 最高気温が25℃以上の日を夏日、30℃以上の日を真夏日 と言います。
滋賀の人さん:小学生 西高東低とはどういうことですか?
e-予報官 日本から見て、西の大陸側の気圧が高く、 東の海側の気圧が低い時を言います。 冬によく現れます。
ミドリさん:中学生 やませってなに?
e-予報官 6月~8月ごろ、北海道、東北、関東などで吹く北東の風のことを やませといいます。 この風は、冷たい親潮の上を吹いてくるので、冷たくてしめった風 となり、冷害をもたらすことがあります。 特に、水稲にとっては、穂が出たり開花したりする大切な時期なので、 やませによって気温の低い日が続くと、大きな被害が出てしまいます。 昔から、「冷害風」とか「餓死風」と呼ばれて恐れられている風です。
すずきさん:40代 こんにちは。

天気予報が当たったか、はずれたかはどうやって判断するのでしょうか。
あるいは当たりはずれ、は記録しないのでしょうか。

子供の夏休みの自由研究を手伝っていて、ふと疑問に思いましたので教えてください。

よろしくお願いします。
e-予報官 天気予報は、降水の有無で評価を行っています。晴れと曇りの区別はしていません。 評価方法は、統計学に基づいた数式で降水確率と実測値などを用いて行っています。複雑なため、 ここでは解説できませんが、明日、あさっての予報については現在80%以上の的中率となっています。
森さん:小学生 フェーン現象とはなんですか。なるべくくわしく、教えてください。
e-予報官 風が吹いてきて、山にぶつかると、風は山のしゃめんにそって、
山を登り、またしゃめんにそって山を下り、
さらに山の向こうへと進んでいきます。
このとき、山のこちらがわとむこうがわで、気温が大きく違うことがあります。
このとき、「フェーン現象」が起きていると考えられます。
次の図を見てください。

風は左から右に向かって吹いています。
このとき、風の吹いてきたほう(風上がわ)の気温は、25℃です。
この風が、高さ2000mの山を越えるとき、
気温は、100mあたり0.6℃下がります。
ですから、この2000mの山の頂上では、風上がわの平地よりも
12℃もすずしい、13℃になります。
さて、この空気の気温が下がるとき、ある変化が起こります。
どんな空気も、水蒸気をふくんでいますが、
この空気が冷やされると、ある程度の水蒸気は、水になってしまうことがあります。
小さな水のつぶができ、空気中をただよいます。
これが、「きり」や、「雲」なのです。
山の斜面では、このようにしてできた雲から、雨がふります。

山の頂上まできた風は、こんどは山のしゃめんにそって、山を下りていきます。
ところが、こんどは100mあたり1℃の割合で、気温が上がります。
ですから、山の頂上で13℃だった気温は、
20℃も暑くなり、風下側の平地では33℃にもなってしまうのです。

風上側と風下側で、気温が上下する割合がどうしてこんなにちがうのでしょう。
風上側では、空気が山をのぼるにつれて、
空気中の水蒸気が冷えて水になり、きりや雲を作ります。
雲からは雨がふって地面に落ちてしまうので、
頂上までやってきた空気には、あまり水分がふくまれていません。
つまり、風上側と風下側では、空気のしめり具合(しつ度)がちがうのです。
この、しつ度のちがいにより、
空気が山を登り下りするとき、気温の上下する割合がちがってしまうのです。

フェーン現象がよく見られるのは、初夏(5月)ごろ~秋にかけての、
北陸地方などです。
全国的に南風が強いときに、北アルプスなどの高い山に南風がぶつかります。
すると、風上側である太平洋側(東海地方など)の気温よりも、
風下側である日本海側(北陸地方など)の気温がずっと高くなります。
北陸では、5月に30℃を超す真夏日を観測することもあるのです。

おかやまさん:40代 熱帯夜の定義を教えてください。 宜しくお願いします。
e-予報官 最低気温が25℃以上の夜を熱帯夜と呼んでいます。
つっち~さん:中学生 台風と熱帯性低気圧と温帯低気圧の違いを詳しく分かり易く教えて頂けないでしょうか?
e-予報官 熱帯低気圧が発達して、中心の風速が17メートルを超えたものが台風です。 熱帯低気圧は、その名の通り、熱帯や亜熱帯の海で発生します。暖かい海からの大量の水蒸気 をエネルギー源とする低気圧です。
温帯低気圧は、中緯度地域で発生し、発達する低気圧です。 北の冷たい空気と南の暖かい空気が、混ざろうとして、うずを巻くことで発生します。 低気圧の東側には南からの暖かい空気が入るため、温暖前線が、 西側には、北からの冷たい空気が入るため、寒冷前線ができます。
台風も、どんどん北上して中緯度地域まで来ると、北からの冷たい空気を引きこむようになり、 温帯低気圧となります。
神様さん:小学生 ひまわりって何
e-予報官 ひまわりは、日本が打ち上げた気象衛星(きしょうえいせい)の名前です。 1号の打ち上げは7月で、ちょうどひまわりの花が 咲くころだったので、この名前が付いたと言われています。 ひまわりは、地球の自転と同じように、1日で地球のまわりを1周するので、 いつも日本の上空にあって、天気予報に必要な、雲の写真などを気象庁へ送っています。 ひまわりによって、人が観測できない場所の様子も分かるようになりました。
北陸の人さん:20代 天気予報などで「(強い、弱い)冬型の気圧配置」という言葉を
よく聞きますが、強い、弱いなどの基準は
どのようにして決めているのでしょうか?
あと寒気にも強い、弱いなど基準がありましたら教えてください。
e-予報官 はっきりとした「強い・弱い」の基準はありません。
ただ、あくまでも目安としてですが、
天気図で日本列島に等圧線が5本以上縦に並んでいる時に
「強い」冬型の気圧配置と呼ばれることがあるようです。

同じように、「強い寒気」の基準はありませんが、
「輪島市の上空およそ5500m付近で
マイナス36℃以下の強い寒気」などと言います。
また、春などにも、「(春のわりには)強い寒気」が
日本付近にやってきて、
大規模な雷雨やひょうをもたらすことがありますが、
これについても明確な基準はありません。
ムーミンさん:40代 気圧の谷って何ですか。そこはどんなお天気ですか。
e-予報官 「気圧の谷」とは文字どおり「谷」のことで、
まわりより気圧の低いところです。
「低気圧」というのもまわりより気圧の低いところですので、
もちろん低気圧も「気圧の谷」の一つであると言えます。
気圧の谷は、西から東へと進むことがほとんどですが、
その進む方向の前がわには、南から暖かい空気が入りやすく、
進む方向の後ろがわには、
北から冷たい空気が入りやすいので、
暖かい空気と冷たい空気がぶつかって雲ができて、
たいてい、天気は悪くなります。
てるてる花子さん:40代 温帯低気圧の発生は寒気と暖気がぶつかる前線ところで起こる の知っているのですが、どういう仕組みで前線が波打ちはじめる のかがわかりません。 よろしくおねがいします。
e-予報官 日本のある中緯度地域では、上空に偏西風が吹いています。 偏西風は、数1000kmの周期で南北にうねうねと蛇行しながら、 西から東へと地球を回っていく風です。
この風が波打っていることで、極側の冷たい空気と赤道側の暖かい 空気が混ざるように運ばれ、大気はバランスを保っています。もし 波打っていなかったら、低緯度地方の温度は年々上がり、 極地方の温度は年々下がってしまうでしょう。
この、偏西風の蛇行に伴って、 寒気と暖気がぶつかることで、温帯低気圧が生まれます。 なので、始めから少し波打った状態にあると考えて良いと思います。 そして、北半球では、西側に寒気、東側に暖気が入って 低気圧は発達し、前線は大きく折れ曲がるようになるのです。
上野さん:中学生 最近授業で天気の事を習っているのですが前線のいみが まったくわかりません!!どうかたすけてくださいおねがいします。
e-予報官 地上で、暖かい気団と冷たい気団のさかいめを「前線」と言います。 ちなみに、気団は、広い範囲で同じような気温や湿度をもつ 空気のかたまりのことです。
もう少しくわしく、大気を立体的に見てみると、 冷たい空気は暖かい空気より重いので、図のように下になって さかいめを作っています。さかいめは「前線面」、前線面が地上に 接するところを「前線」と呼んでいます。
前線

また、その時によって、2つの気団のうち、冷たい気団の方が強かったり、 暖かい気団の方が強かったりすることがあります。 冷たい気団の方が強くて、暖かい気団を押しているような時には、 このさかいめを「寒冷前線」と呼びます。 反対に、暖かい気団の方が強くて、冷たい気団を押しているような時には、 「温暖前線」と呼びます。2つとも同じ位で押し合いをしている時は、 「停滞前線」となります。 それぞれの前線の近くで、どんな天気になるのかは、 こちらを参考にしてみてください。
カフスさん:中学生 どうもはじめまして。 さっそくですが、日照時間ってどれだけ日が照っていれば、晴れマークになるんですか?
e-予報官 正確には、晴れや曇りは、日照時間ではなく、 雲の量で決まります。なので、「いくつから晴れ」というきまりは ありません。
でも、当然、日照時間が短ければ雲がありそうだ、とか、 日照時間が長いから晴れてそうだ、という目安にはなりますよね。 このため、日照時間を天気マークに置きかえて表示しているページも あるようです。
のんのんさん:小学生 大気光象ってどう言う意味なんですか?教えてください
e-予報官 太陽や月の光が、大気中の細かい水てきや氷などに当たって、 反射したり曲げられたりすることによって見られる現象を まとめて「大気光象」とよびます。 虹(にじ)、幻日(げんじつ)、太陽柱(たいようちゅう)、 暈(かさ)などがあります。
!兼ちゃん!さん:中学生 へいそく前線は、どのような雨を降らすのですか?
あと、へいそく前線は、いつ頃できやいのですか?教えてください!!!
e-予報官 へいそく前線に独特な雨というのはありませんが、 へいそく前線ができるようなときには、 低気圧は発達していて、雨雲も強いことが多いので、 かなり強めの雨がふることは多いでしょうね。 それと、へいそく前線はいつでもできます。
りんごさん:中学生 放射冷却現象ってなんですか?
e-予報官 簡単に言うと、物が外へ熱を出して(放射)冷える(冷却)ことを 放射冷却と言います。言葉は難しいですが、実は みなさんが使う鉛筆や机から地球まで、全ての物が持っている 性質なのです。たとえば、お湯をわかした後のやかんは、 とても熱いですが、火を消して放っておくと、 だんだん冷めてきますよね?これも、やかんの放射冷却と言えます。
天気予報で「今夜は放射冷却により冷え込むでしょう」などと言う 時は、主に地面の放射冷却を指しています。地面が冷えるために 地面の近くの空気が冷やされ、気温が下がる、という意味です。 特に、風が弱く晴れた夜は、冷えた空気がまわりの空気と 混ざりにくい上に、地面の熱は雲によってさえぎられることなく どんどん空へ出て行くので、冷え込みます。