天気予報（よほう）

明日の天気や、翌週（よくしゅう）にかけての予報（よほう）は、気象庁ホームページ＞防災情報＞天気予報（よほう）で調べることができます。

また、テレビ・新聞や、電話でも調べることができます。

• 明日にかけての天気予報（よほう）：（市外局番）－１７７
• 岐阜（ぎふ）県の週間天気予報（よほう）：058-262-0177
• ほかの県の週間天気予報（よほう）を調べるための電話番号は気象庁ホームページをごらんください。

！電話をかけるときは番号のまちがいがないように！

岐阜（ぎふ）県以外（いがい）の他の県の天気予報（よほう）、週間予報（よほう）は、気象庁ホームページ＞防災情報＞天気予報（よほう）のページをごらんください。

岐阜（ぎふ）地方気象台（きしょうだい）が発表している予報（よほう）や、注意報（ほう）・警報（けいほう）は、つねに、岐阜（ぎふ）県にいらっしゃるすべての方のために発表しています。

早川さんのお住まいのある場所は美濃（みの）地方に含（ふく）まれていますので、どうぞ「岐阜（ぎふ）県美濃（みの）地方」の予報（よほう）を参考（さんこう）になさってください。

「夕焼（ゆうや）けがあれば明日は晴れ」「太陽にかさが現（あらわ）れれば雨が近い」などのように、昔（むかし）から人々は、経験（けいけん）を基（もと）にして前もって天気を予想する方法をあみ出してきました。

しかし、気温や気圧（きあつ）など、数字で表されるデータを使って論理的（ろんりてき）に天気を本格的（ほんかくてき）に予測（よそく）するようになったのは、19世紀（せいき）になってからです。

イギリスのブランデスという人が、１８２０年に、地図上に気圧（きあつ）の分布（ぶんぷ）を表したもの、つまり現在（げんざい）の「天気図」を、天気予報（よほう）の道具（どうぐ）として使ったのが、初（はじ）めての天気予報（よほう）と言えると思います。

ただし、この天気図は１７８３年のものでした。現在（げんざい）のような予報（よほう）からはほど遠いものだったと言えるでしょう。

また、現在（げんざい）の予報（よほう）の中心となっている方法は、様々な気象のデータをコンピュータに計算させ、未来（みらい）の大気の状態（じょうたい）を予測（よそく）し、その結果（けっか）をもとに天気予報（よほう）を行うという方法で、「数値予報（すうちよほう）」と呼（よ）ばれています。

数値予報（すうちよほう）のアイディアを最初（さいしょ）に考えたのが、イギリスのリチャードソンという人でした。

彼（かれ）は、ヨーロッパの６時間後の予報（よほう）を、２週間かけて手で計算するという方法で行いましたが、計算上の問題などから、結果（けっか）は６時間後の気圧（きあつ）が145hPaも変化（へんか）するという、大失敗（だいしっぱい）に終わりました。

リチャードソンは、６万４千人もの人を一度に集めて計算させ、数値予報（すうちよほう）を行う、という夢（ゆめ）を持っていましたが、とうとう実現（じつげん）しませんでした。

しかし、コンピュータの発達（はったつ）により、現在（げんざい）はリチャードソンの夢（ゆめ）が実現（じつげん）できる時代になったのです。

リチャードソンは、数値予報（すうちよほう）のアイディアを最初（さいしょ）に考えた人物ということで、「数値予報（すうちよほう）の父」と呼（よ）ばれ、たたえられているのです。

1884年6月1日に出された「全国一般（いっぱん）風の向きは定まりなし、天気は変（かわ）り易（やす）し、但（ただ）し雨天勝ち」というものです。

今日や明日の天気予報（よほう）は、１年間平均（へいきん）してみると、８０％以上（いじょう）のかくりつであたっています。

しかし、地域（ちいき）や季節（きせつ）によって、予報（よほう）がしやすい場合とむずかしい場合があります。

天気予報（よほう）の成績（せいせき）については、気象庁ホームページ＞各種データ・資料＞天気予報（よほう）の精度検証結果（せいどけんしょうけっか）のページをごらんください。

「晴れと予想していたのに雨が降（ふ）った」、「天気予報（よほう）を信（しん）じていたためにひどい目にあった」、などのご意見は、ときどき気象台（きしょうだい）にも寄（よ）せられます。

とても申（もうし）し訳（わけ）なく思っています。

天気予報（よほう）が外れたときは、「なんで外れたんだろう」と考えてその原因（げんいん）を探（さぐ）り、「次は外さないようにしよう」と努力（どりょく）するのが、私達（わたしたち）の仕事です。

天気予報（よほう）が外れる原因（げんいん）は、さまざまです。

天気予報（よほう）は、過去（かこ）の気温、気圧配置（きあつはいち）、風などのデータと、観測（かんそく）された気温、気圧（きあつ）、風などのデータをもとに、コンピュータによって計算されたデータを使って、出しています。「過去（かこ）にこのような気圧配置（きあつはいち）の時にこのような天気だった。そして今はこんな気圧配置（きあつはいち）だ。だから明日はこんな天気だ」というような感じです。

ただ、「前と全く同（おな）じ気圧配置（きあつはいち）や気温分布（ぶんぷ）」というのは絶対（ぜったい）に現（あらわ）れません。

また、現在（げんざい）の観測値（かんそくち）にも必（かなら）ず誤差（ごさ）を含（ふく）んでおり、観測（かんそく）場所以外（いがい）の気象状況（きしょうじょうきょう）は正しくは分かりません。

このように、必（かなら）ず不正確（ふせいかく）な部分を持っている予報（よほう）と、実際（じっさい）の天気とが絶対（ぜったい）にぴったりと当てはまる、ということは、とても難（むずか）しいことなのです。

気象庁（きしょうちょう）では「雨と予報（よほう）して、実際（じっさい）に雨が降（ふ）ったかどうか」を採点（さいてん）しています。朝５時に発表した明日についての天気予報（よほう）では、令和２年の全国平均（へいきん）で１００点満点（まんてん）中およそ８４点、という結果（けっか）があります。これが「外れることが多い」と思われるか、「外れは少ない」と思われるかは、それぞれ一人一人ずつ違（ちが）うと思います。

予報（よほう）の不正確（ふせいかく）な部分をできるだけ取り除（のぞ）き、大雨や台風、大雪などの災害（さいがい）の時にはその被害（ひがい）を軽（かる）くしようと、私達（わたしたち）は毎日努力（どりょく）しています。

このような私達（わたしたち）の考えを、理解（りかい）していただけましたら、とてもうれしく思います。

天気予報（よほう）は、降水（こうすい）の有無（うむ）で評価（ひょうか）を行っています。晴れと曇（くも）りの区別（くべつ）はしていません。

評価（ひょうか）方法は、統計学（とうけいがく）に基（もと）づいた数式で降水（こうすい）確率（かくりつ）と実測値（じっそくち）などを用いて行っています。

複雑（ふくざつ）なため、ここでは解説（かいせつ）できませんが、明日、あさっての予報（よほう）については現在（げんざい）８０％以上（いじょう）の的中率（てきちゅうりつ）となっています。

うーん、テレビで見るような天気予報（よほう）を、みなさんが自分で出すには難（むずか）しいことが多いと思います。

海の漁師（りょうし）さんや、農家の方の中には、雲を見ただけで明日の天気が分かる、気象庁（きしょうちょう）の天気予報（よほう）よりもよく当たる、などというすごい方もいらっしゃいます。

そんな人達（ひとたち）は毎日同（おな）じ場所で、毎日空を見ているので、自然（しぜん）と分かるようになったのでしょう。

ですから、みなさんも毎日、空を見上げて、天気と、前日の空の様子や、気温の動きなどを調べていると、ひょっとしたらそこから何か分かることがあるかもしれませんよ。

Ｑ１について、天気の動きは、だいたい西から東へと移（うつ）ってきます。

たとえば、今日、大阪で雨が降（ふ）っていたら、明日は東京で雨になったりします。

テレビの天気予報（よほう）でも、「今日の天気は西から下り坂です」なんて、聞いたことがあると思います。

自分の住むところ以外（いがい）の天気予報（よほう）も、注意して聞いていると、気がつくことがあるかもしれませんよ。

Ｑ２について、天気がかわるのは空気が移動（いどう）しているからです。空気の移動（いどう）は、みなさんがよく知っている「風」のことです。

上空、およそ一万メートル付近（ふきん）の空気の流れのせいです。

この付近（ふきん）では、毎秒（まいびょう）およそ１００メートルの強い風が、西から東に向かって、ほとんど一年中吹（ふ）いています。

この風のために、低気圧（ていきあつ）や高気圧（きあつ）が西から東に向かって流され、天気も、西から東へと移（うつ）っていくのです。

まず、天気予報（よほう）は、一番先でも、およそ半年後までしか分かりません。

この予報（よほう）は、「寒候期予報（かんこうきよほう）」または「暖候期予報（だんこうきよほう）」といいます。それぞれ、寒い季節（きせつ）の予報（よほう）、暖（あたた）かい季節（きせつ）の予報（よほう）、という意味（いみ）です。それぞれ寒くなる前の９月と、暖（あたた）かくなる前の２月に１回ずつ発表します。

新聞やテレビなどでもお知らせしますし、気象庁（きしょうちょう）のホームページでもお調べできます。

ただしこれは、「１２月から３月にかけては、平年と同様（どうよう）に晴れる日が多いでしょう。」というような、ごく大まかな予報（よほう）です。１０月に「２月１４日の天気を教えて」と言われても、答えることはできません。

１９６７年から１９９６年までの３０年を見ると、岐阜（ぎふ）市で今までで一番晴れの多いのは「１１月２２日」で、その数は３０年中、２４回でした。

その後の１１月２２日の天気は、
１９９７年　雨
１９９８年　晴れ
１９９９年　晴れ
２０００年　晴れ
２００１年　晴れ
となっています。

でも、２２日にかぎらず、１１月終わりごろの時期は晴れることが多いようです。

「１」の長期予報（よほう）（季節（きせつ）予報（よほう））は、物理法則（ほうそく）から計算されます。

少々説明（せつめい）が難（むずか）しいですが、気象庁ホームページ＞知識・解説＞季節予報をご覧（らん）下さい。

「２」海外の気象の実況（じっきょう）は、電報によって送られてきます。ですから、世界中で観測（かんそく）時間は同（おな）じになっています。

降水（こうすい）確率（かくりつ）に予報（よほう）を合わせているということはありませんが、予報（よほう）と降水（こうすい）確率（かくりつ）は規則的（きそくてき）になってしまいやすいのは事実です。週間天気予報（よほう）は短期予報（たんきよほう）（明日までの予報（よほう））に比（くら）べ、どうしても曖昧（あいまい）な表現（ひょうげん）になるのは避（さ）けられません。一週間の後半になるにつれ、曖昧（あいまい）さが増（ま）すのも事実です。

週間天気予報（よほう）はそのような性質（せいしつ）のものだと理解（りかい）していただきたいと思います。

昔（むかし）は天気予報（よほう）は、気象庁（きしょうちょう）がすべて行っていましたが、現在（げんざい）では民間（みんかん）の気象会社（きしょうがいしゃ）も予報（よほう）を出すことができるようになりました。

そのため、気象庁（きしょうちょう）および気象会社（きしょうがいしゃ）ごとに異（こと）なった予報（よほう）が出ることがあります。

まったく正反対の予報（よほう）が出ることは考えにくいですが、多少の違（ちが）いはしばしば見られます。

では、どの予報（よほう）が当たりやすいのかといわれると、番組を見られた方が自分で判断（はんだん）されるしかありません。

低気圧（ていきあつ）は、上昇気流（じょうしょうきりゅう）により、起こります。

上空に向かって空気が流れることで、地面付近（ふきん）の空気が、まわりよりちょっと薄（うす）くなるのです。

このため、低気圧（ていきあつ）の中心に向かって、まわりから空気が集まってきます。

集まってきた空気は、上空に向かって流れ、また上昇気流（じょうしょうきりゅう）を生みます。

等圧線（とうあつせん）を、地図で見かける等高線だと思ってください。

山の回りの等高線は、必（かなら）ず、頂上（ちょうじょう）を丸く囲（かこ）んでいます。

等高線がもし途中（とちゅう）で切れてしまっていたら、切れた先の高さが分かりませんよね。

これと同（おな）じく等圧線（とうあつせん）も、高気圧（きあつ）や低気圧（ていきあつ）の中心を、丸く囲（かこ）んでいるのです。

「晴れときどき雨」は、ほぼ晴れているけれど、予報（よほう）の対象となる時間のうち、半分以下（いか）の時間で雨がふったり止んだりするのを表しています。

同（おな）じような言葉で、「くもり一時雨」というように「一時」を使う場合は、おおよそくもりで、４分の１以下（いか）の時間で続（つづ）けて雨がふることを表します。

ありがとうございます。今後もe-気象台（きしょうだい）をたずねてみてください。

ご質問（しつもん）の、一日何回雲の写真を撮（と）ればいいか、ということについては正解（せいかい）というものがありません。

１０分ぐらいで天気が変化（へんか）するときもあれば、何時間もほとんど変（か）わらない日もあります。その日の天気を見ながら判断（はんだん）してください。

また、寒冷（かんれい）前線が接近（せっきん）する日ですが、前もって新聞やテレビの天気予報（よほう）の時間で天気図をチェックしてみて下さい。

西のほうに寒冷（かんれい）前線があれば、やがて頭の上を前線が通過（つうか）することが考えられます。

ただ、寒冷（かんれい）前線は、急激（きゅうげき）な天気変（か）化（へんか）をもたらすと言われますが、必（かなら）ずしも起きるとはかぎりません。雨も降（ふ）らず、風が変（か）わっただけ･･･ということもあります。

山では、しゃ面にそって風がのぼったりおりたりすることがあります。

平地からのしめった風が山にぶつかると、風は山をかけのぼり、上で冷（ひ）えると雲をつくったり、雨をふらせたりします。

はんたいに、上から風がおりてくると、雲はできにくく、良（よ）い天気になります。

だから、山の上では、風向きによって天気ががらっとかわってしまうことがあるのです。

雲のできかたのくわしい説明（せつめい）は、お天気教室＞雲の種類＞雲ができるまでのページをごらんください。

これまで、人間が天気をあやつろうと実験（じっけん）したことはあるようです。

たとえば、雲の中に雨つぶの核（かく）となるようなものをばらまき、人工的（じんこうてき）に雨を降（ふ）らせようとして、うまく雨が降（ふ）らせることができた例（れい）もあるそうです。

ただ、雲の発生、発達（はったつ）過程（かてい）や降雨（こうう）の状況（じょうきょう）など、くわしく解明（かいめい）されていない点はたくさんあります。

それらの疑問（ぎもん）が解決（かいけつ）されたとき、人間は天気をあやつれるようになるかもしれませんね。

天気図を書くポイントは、放送される低気圧（ていきあつ）、高気圧（きあつ）や前線の位置（いち）と、その回りの観測（かんそく）点での気温、風、天気をよく見ると、特徴（とくちょう）がつかめるかもしれません。

例（たと）えば、前線の北と南で気温が５℃も違（ちが）うとか、低気圧（ていきあつ）の南側（みなみがわ）で風が南寄（よ）りに強く吹（ふ）いて雨が降（ふ）っているとか、高気圧（きあつ）の周辺（しゅうへん）や内部では風が弱い、とか。

お天気教室＞天気図の見方のページも参考（さんこう）にして下さい。

まず、予報（よほう）については、最近（さいきん）はテレビのお天気情報（じょうほう）やインターネットでの情報（じょうほう）には、気象予報士（きしょうよほうし）の詳（くわ）しい解説（かいせつ）のあるものもあります。気象台（きしょうだい）でも、詳（くわ）しく聞きたいという方からの質問（しつもん）は、電話等で受け付（つ）けております。

報道機関（ほうどうきかん）では、番組の時間の関係（かんけい）がありますので、天気予報（よほう）を常（つね）に解説（かいせつ）付（つ）きでは放送できないのが現実（げんじつ）なのだと思います。

また、気象状況（きしょうじょうきょう）に時間のずれがあるとすれば、担当（たんとう）する地域（ちいき）すべてのデータをそろえ、状況（じょうきょう）を把握（はあく）し予測（よそく）をし、それをできるだけわかりやすい形で情報発信（じょうほうはっしん）するのにある程度（ていど）の時間がかかり、それを報道機関（ほうどうきかん）がみなさんに伝（つた）えるまでにさらに時間がかかるためと思います。

MOTOYASUさんのように関心（かんしん）を持って風向きを見たり、空を見たりしてもらえるのは、とてもうれしく思いますので、もし、リアルタイムの実況（じっきょう）に関心（かんしん）がありましたら、インターネットでの情報収集（じょうほうしゅうしゅう）が一番速いかと思います。

我々（われわれ）気象台（きしょうだい）職員（しょくいん）は、毎日24時間を通して、観測（かんそく）・予報（よほう）をしています。天気によってはみなさんの生活や命に関（かか）わることもあるということを、深く自覚（じかく）して精一杯（せいいっぱい）努力（どりょく）していることを、理解（りかい）して頂（いただ）けると幸いです。

気象庁（きしょうちょう）から送られる情報（じょうほう）は、様々なアメダスやレーダーによる観測（かんそく）データや、コンピューターによる予測（よそく）データなどから予報（よほう）官（かん）が判断（はんだん）して作っているものです。

また、天気予報（よほう）は、許可（きょか）を受けた「気象予報士（きしょうよほうし）」であれば出すことができるので、人によって、予報（よほう）が違（ちが）うこともあります。でも、同（おな）じ天気の専門家（せんもんか）が、同（おな）じ資料（しりょう）をもとに予報（よほう）するので、大きく異（こと）なることはないと考えられます。

予報（よほう）の結果（けっか）だけでなく、解説（かいせつ）なども聞いていると、同（おな）じようなことを言っているのがわかると思いますよ。

一番広い範囲（はんい）を見るには、気象衛星（えいせい）からの画像（がぞう）を使います。

この他、レーダー、ウインドプロファイラ、気象台（きしょうだい）や測候所（そっこうしょ）、アメダスによる観測（かんそく）データを利用（りよう）して、もっとせまい地域（ちいき）の情報（じょうほう）を知ることができます。

レーダーは、全国に２０地点あって、雨雲の動きを見たり、雨の強さを見たりするのに便利（べんり）です。

ウインドプロファイラは、全国に３３地点あって、上空の風向風速を測（はか）ります。

気象台（きしょうだい）や測候所（そっこうしょ）、アメダスは、全国に約（やく）１３００地点あります。場所によって違（ちが）いますが、雨量、気温、湿度（しつど）、風向風速、日照（にっしょう）、積雪（せきせつ）などを測定（そくてい）しています。

これらの情報（じょうほう）や、人による雲の観測（かんそく）データなどをもとに、せまい地域（ちいき）の変化（へんか）もとらえることができます。

また、こうしたデータをもとに、その地方の地形も考えた上で天気を予報（よほう）しています。

そのときの気圧配置（きあつはいち）と温度によって判断（はんだん）します。

気圧配置（きあつはいち）では雨・雪が降（ふ）るかどうかを、また温度を考慮（こうりょ）し、降（ふ）ってくるものが雨になるか雪になるかを予測（よそく）します。

特（とく）に上空、１,５００メートル付近（ふきん）の気温を参考（さんこう）にする場合が多いのですが、ここの温度が－６度より低（ひく）ければ雪になりやすく、また０度より高ければまず雨になります。

－６度から０度の間の時は、そのときの気圧配置（きあつはいち）によって違（ちが）います。ひとことでは表せませんが、そこを判断（はんだん）するのが予報（よほう）官（かん）の能力（のうりょく）ともいえるわけです。

まず梅雨（ばいう）前線という言葉の明確（めいかく）な定義（ていぎ）はありません。

梅雨（つゆ）自体、季節現象（きせつげんしょう）なので、梅雨（つゆ）ごろの前線は梅雨（ばいう）前線と呼（よ）ばれます。だいたいの目安として、日本のどこかが梅雨（つゆ）に入っている間はそう呼（よ）びます。

梅雨（ばいう）前線は分類（ぶんるい）として停滞（ていたい）前線に属（ぞく）しますが、その構造（こうぞう）は通常（つうじょう）見られる前線とはかなり違（ちが）っています。梅雨（ばいう）前線を作る最大（さいだい）の原因（げんいん）は太平洋高気圧（こうきあつ）の縁（ふち）を回る暖（あたた）かな湿（しめ）った空気です。

また、梅雨（ばいう）前線では普通（ふつう）の前線と違（ちが）い、関東（かんとう）以東（いとう）を除（のぞ）くと、前線の北と南の温度差（さ）が小さいのも特徴（とくちょう）です。

特（とく）に梅雨（ばいう）前線の西のほうでは、前線の北に中国奥地（おくち）の乾燥地帯（かんそうちたい）があり、非常（ひじょう）な高温となっています。

温度差（さ）からだけでは梅雨（ばいう）前線の位置（いち）は判別（はんべつ）しにくく、それよりも絶対的（ぜったいてき）な水蒸気量（すいじょうきりょう）によって判断（はんだん）した方が適切（てきせつ）です。

なお、気象現象（きしょうげんしょう）をあらわす際（さい）には、あじさいやカエルのような生物季節観測（きせつかんそく）やムード的（てき）なものは参考（さんこう）にしません。

最高（さいこう）気温が25℃以上（いじょう）の日を夏日、30℃以上（いじょう）の日を真夏日、35℃以上（いじょう）の日を猛暑日（もうしょび）と言います。

日本から見て、西の大陸側（たいりくがわ）の気圧（きあつ）が高く、東の海側（うみがわ）の気圧（きあつ）が低（ひく）い時を言います。

冬によく現（あらわ）れます。

6月～8月ごろ、北海道、東北、関東（かんとう）などで吹（ふ）く北東の風のことをやませといいます。

この風は、冷（つめ）たい親潮（おやしお）の上を吹（ふ）いてくるので、冷（つめ）たくてしめった風となり、冷害（れいがい）をもたらすことがあります。

特（とく）に、水稲（すいとう）にとっては、穂（ほ）が出たり開花したりする大切な時期なので、やませによって気温の低（ひく）い日が続（つづ）くと、大きな被害（ひがい）が出てしまいます。

昔（むかし）から、「冷害（れいがい）風」とか「餓死（がし）風」と呼（よ）ばれて恐（おそ）れられている風です。

天気予報（よほう）は、降水（こうすい）の有無（うむ）で評価（ひょうか）を行っています。晴れと曇（くも）りの区別（くべつ）はしていません。

評価（ひょうか）方法は、統計学（とうけいがく）に基（もと）づいた数式で降水（こうすい）確率（かくりつ）と実測値（じっそくち）などを用いて行っています。

複雑（ふくざつ）なため、ここでは解説（かいせつ）できませんが、明日、あさっての予報（よほう）については現在（げんざい）８０％以上（いじょう）の的中率（てきちゅうりつ）となっています。

風が吹（ふ）いてきて、山にぶつかると、風は山の斜面（しゃめん）にそって、山を登（のぼ）り、また斜面（しゃめん）にそって山を下り、さらに山の向こうへと進んでいきます。

このとき、山のこちらがわとむこうがわで、気温が大きく違（ちが）うことがあります。ここでは、「フェーン現象（げんしょう）」が起きていると考えられます。

次の図を見てください。

風は左から右に向かって吹（ふ）いています。このとき、風の吹（ふ）いてきたほう（風上がわ）の気温は、２５℃です。この風が、高さ２０００ｍの山を越（こ）えるとき、気温は、１００ｍあたり０．６℃下がります。

ですから、この２０００ｍの山の頂上（ちょうじょう）では、風上がわの平地よりも１２℃もすずしい、１３℃になります。

さて、このように、空気の気温が下がるとき、ある変化（へんか）が起こります。

どんな空気も、水蒸気（すいじょうき）をふくんでいますが、この空気が冷（ひ）やされると、ある程度（ていど）の水蒸気（すいじょうき）は、水になってしまうことがあります。小さな水のつぶができ、空気中をただよいます。

これが、「きり」や、「雲」なのです。山の斜面（しゃめん）では、このようにしてできた雲から、雨がふります。

山の頂上（ちょうじょう）まできた風は、こんどは山の斜面（しゃめん）にそって、山を下りていきます。ところが、こんどは１００ｍあたり１℃の割合（わりあい）で、気温が上がります。

ですから、山の頂上（ちょうじょう）で１３℃だった気温は、２０℃も暑くなり、風下側（がわ）の平地では３３℃にもなってしまうのです。

風上側（がわ）と風下側（がわ）で、気温が上下する割合（わりあい）がどうしてこんなにちがうのでしょう。

風上側（がわ）では、空気が山をのぼるにつれて、空気中の水蒸気（すいじょうき）が冷（ひ）えて水になり、きりや雲を作ります。雲からは雨がふって地面に落ちてしまうので、頂上（ちょうじょう）までやってきた空気には、あまり水分がふくまれていません。

つまり、風上側（がわ）と風下側（がわ）では、空気のしめり具合（湿度（しつど））がちがうのです。この、湿度（しつど）のちがいにより、空気が山を登（のぼ）り下りするとき、気温の上下する割合（わりあい）がちがってしまうのです。

フェーン現象（げんしょう）がよく見られるのは、初夏（しょか）（５月）ごろ～秋にかけての、北陸（ほくりく）地方などです。

全国的（てき）に南風が強いときに、北アルプスなどの高い山に南風がぶつかります。すると、風上側（がわ）である太平洋側（がわ）（東海地方など）の気温よりも、風下側（がわ）である日本海側（がわ）（北陸（ほくりく）地方など）の気温がずっと高くなります。

北陸（ほくりく）では、５月に３０℃を超（こ）す真夏日を観測（かんそく）することもあるのです。

最低（さいてい）気温が２５℃以上（いじょう）の夜を熱帯夜（ねったいや）と呼（よ）んでいます。

熱帯（ねったい）低気圧（ていきあつ）が発達（はったつ）して、中心の風速が１７メートル毎秒（まいびょう）を超（こ）えたものが台風です。

熱帯（ねったい）低気圧（ていきあつ）は、その名の通り、熱帯（ねったい）や亜（あ）熱帯（ねったい）の海で発生します。暖（あたた）かい海からの大量の水蒸気（すいじょうき）をエネルギー源（げん）とする低気圧（ていきあつ）です。

温帯（おんたい）低気圧（ていきあつ）は、中緯度（ちゅういど）地域（ちいき）で発生し、発達（はったつ）する低気圧（ていきあつ）です。 北の冷（つめ）たい空気と南の暖（あたた）かい空気が、混（ま）ざろうとして、うずを巻（ま）くことで発生します。

低気圧（ていきあつ）の東側（ひがしがわ）には南からの暖（あたた）かい空気が入るため、温暖（おんだん）前線が、西側（にしがわ）には、北からの冷（つめ）たい空気が入るため、寒冷（かんれい）前線ができます。

台風も、どんどん北上して中緯度（ちゅういど）地域（ちいき）まで来ると、北からの冷（つめ）たい空気を引きこむようになり、温帯（おんたい）低気圧（ていきあつ）となります。

ひまわりは、日本が打ち上げた気象衛星（えいせい）の名前です。

いつも地球を見つめていることを、 天気に関係（かんけい）する衛星（えいせい）ということで太陽をイメージさせる名前がふさわしいということから「ひまわり」と名づけられました。

ひまわりは、地球の自転と同じように、1日で地球のまわりを1周（しゅう）するので、いつも日本の上空にあって、天気予報（よほう）に必要（ひつよう）な、雲の写真などを気象庁（きしょうちょう）へ送っています。

ひまわりによって、人が観測（かんそく）できない場所の様子も分かるようになりました。

くわしくは気象庁ホームページの気象観測・気象衛星のページをごらんください。

はっきりとした「強い・弱い」の基準（きじゅん）はありません。

ただ、あくまでも目安として、天気図で日本列島（れっとう）に等圧線（とうあつせん）が５本以上（いじょう）縦（たて）に並（なら）んでいる時に「強い」冬型（ふゆがた）の気圧配置（きあつはいち）と呼（よ）ばれることがあるようです。

同（おな）じように、「強い寒気」の基準（きじゅん）はありませんが、「輪島市（わじまし）の上空およそ５５００ｍ付近（ふきん）でマイナス３６℃以下（いか）の強い寒気」などと言います。

また、春などにも、「（春にしては）強い寒気」が日本付近（ふきん）にやってきて、大規模（だいきぼ）な雷雨（らいう）やひょうをもたらすことがありますが、これについても明確（めいかく）な基準（きじゅん）はありません。

「気圧（きあつ）の谷」とは文字どおり「谷」のことで、まわりより気圧（きあつ）の低（ひく）いところです。

「低気圧（ていきあつ）」というのもまわりより気圧（きあつ）の低（ひく）いところですので、もちろん低気圧（ていきあつ）も「気圧（きあつ）の谷」の一つであると言えます。

気圧（きあつ）の谷は、西から東へと進むことがほとんどですが、その進む方向の前側（がわ）には、南から暖（あたた）かい空気が入りやすく、進む方向の後ろ側（がわ）には、北から冷（つめ）たい空気が入りやすいので、暖（あたた）かい空気と冷（つめ）たい空気がぶつかって雲ができて、たいてい、天気は悪くなります。

日本のある中緯度（ちゅういど）地域（ちいき）では、上空に偏西風（へんせいふう）が吹（ふ）いています。偏西風（へんせいふう）は、数1000kmの周期（しゅうき）で南北にうねうねと蛇行（だこう）しながら、西から東へと地球を回っていく風です。

この風が波打（なみう）っていることで、極側（きょくがわ）の冷（つめ）たい空気と赤道側（がわ）の暖（あたた）かい空気が混（ま）ざるように運ばれ、大気はバランスを保（たも）っています。

もし波打（なみう）っていなかったら、低緯度（ていいど）地方の温度は年々上がり、極（きょく）地方の温度は年々下がってしまうでしょう。

この、偏西風（へんせいふう）の蛇行（だこう）に伴（ともな）って、寒気と暖気（だんき）がぶつかることで、温帯（おんたい）低気圧（ていきあつ）が生まれます。

そのため、始めから少し波打（なみう）った状態（じょうたい）にあると考えて良（よ）いと思います。そして、北半球では、西側（にしがわ）に寒気、東側（ひがしがわ）に暖気（だんき）が入って低気圧（ていきあつ）は発達（はったつ）し、前線は大きく折（お）れ曲（ま）がるようになるのです。

地上で、暖（あたた）かい気団（きだん）と冷（つめ）たい気団（きだん）のさかいめを「前線」と言います。

ちなみに、気団（きだん）は、広い範囲（はんい）で同（おな）じような気温や湿度（しつど）をもつ空気のかたまりのことです。

もう少しくわしく、大気を立体的（りったいてき）に見てみると、冷（つめ）たい空気は暖（あたた）かい空気より重いので、下図のように下になってさかいめを作っています。

さかいめは「前線面」、前線面が地上に接（せっ）するところを「前線」と呼（よ）んでいます。

また、その時によって、２つの気団（きだん）のうち、冷（つめ）たい気団（きだん）の方が強かったり、暖（あたた）かい気団（きだん）の方が強かったりすることがあります。

冷（つめ）たい気団（きだん）の方が強くて、暖（あたた）かい気団（きだん）を押（お）しているような時には、このさかいめを「寒冷（かんれい）前線」と呼（よ）びます。

反対に、暖（あたた）かい気団（きだん）の方が強くて、冷（つめ）たい気団（きだん）を押（お）しているような時には、「温暖（おんだん）前線」と呼（よ）びます。

２つとも同（おな）じ位（ぐらい）で押（お）し合いをしている時は、「停滞（ていたい）前線」となります。 それぞれの前線の近くで、どんな天気になるのかは、お天気教室＞天気図の見方を参考（さんこう）にしてみてください。

正確（せいかく）には、晴れや曇（くも）りは、日照（にっしょう）時間ではなく、雲の量で決まります。なので、「いくつから晴れ」というきまりはありません。

でも、当然（とうぜん）、日照（にっしょう）時間が短（みじか）ければ雲がありそうだ、とか、日照（にっしょう）時間が長いから晴れてそうだ、という目安にはなりますよね。

このため、日照（にっしょう）時間を天気マークに置（お）きかえて表示しているページもあるようです。

太陽や月の光が、大気中の細かい水てきや氷などに当たって、反射（はんしゃ）したり曲（ま）げられたりすることによって見られる現象（げんしょう）をまとめて「大気光象（こうしょう）」とよびます。

虹（にじ）、幻日（げんじつ）、太陽柱（たいようちゅう）、暈（かさ）などがあります。

へいそく前線に独特（どくとく）な雨というのはありませんが、へいそく前線ができるようなときには、低気圧（ていきあつ）は発達（はったつ）していて、雨雲も強いことが多いので、かなり強めの雨がふることは多いでしょうね。

また、へいそく前線はいつでもできます。

簡単（かんたん）に言うと、物が外へ熱（ねつ）を出して（放射（ほうしゃ））冷（ひ）える（冷却（れいきゃく））ことを放射冷却（ほうしゃれいきゃく）と言います。言葉は難（むずか）しいですが、実はみなさんが使う鉛筆（えんぴつ）や机（つくえ）から地球まで、全ての物が持っている性質（せいしつ）なのです。

たとえば、お湯をわかした後のやかんは、とても熱（あつ）いですが、火を消して放っておくと、だんだん冷（さ）めてきますよね？これも、やかんの放射冷却（ほうしゃれいきゃく）と言えます。

天気予報（よほう）で「今夜は放射冷却（ほうしゃれいきゃく）により冷（ひ）え込むでしょう」などと言う時は、主に地面の放射冷却（ほうしゃれいきゃく）を指（さ）しています。地面が冷（ひ）えるために地面の近くの空気が冷（ひ）やされ、気温が下がる、という意味（いみ）です。

特（とく）に、風が弱く晴れた夜は、冷（ひ）えた空気がまわりの空気と混（ま）ざりにくい上に、地面の熱（ねつ）は雲によってさえぎられることなくどんどん空へ出て行くので、冷（ひ）え込みます。