活用例A
ホーム 上へ 活用例@ 活用例A 活用例B

第3学年・第2分野 『自然と人間』


学習内容


学習活動


 自然環境に興味・関心をもち、身近な自然環境を調べる活動を通して、自然環境は自然界のつり合いの上に成り立っていることを理解する。また、自然環境のつり合いと人間生活とのかかわりについて考察し、自然環境を保全することの重要性を認識する。
 日本列島の気候の特徴や、火山や地震に興味・関心をもち、日本列島の自然の特徴、自然の恩恵や自然災害などの人間生活への影響について説明できる。
 地域の自然がもたらすさまざまな恩恵や災害について調べ、自然のしくみとそのふるまい、人間生活との関連の2つの観点から、自然を多面的、総合的にとらえ、自然と人間のかかわり方について考察する。


 阿木川ダムについての説明を聞き、ダムの堤体内部や水路など、実際のダムの様子を詳細に観察して、ダムの構造や役割等について理解する。その上で、「日本では、冬にはシベリアからの寒冷な北西の季節風がふいて、日本海側では各地が豪雪になることがある。また、夏には、太平洋上の高気圧の影響を受けて、高温で晴れの天気が続くことが多く、水不足になることがある。また、夏のはじめの梅雨や秋のはじめの雨の多い天気も、日本の特徴的な気候である。梅雨末期や夏の終わりごろには、集中豪雨が起こったり、7月から10月に駆けては、台風が日本付近を通過したりして、大きな被害をおよぼすことがある。しかし、このような気候は、わたしたちの生活に大きな恵みも与えてくれる。雨や雪によってもたらされる水は、森林や田畑をうるおし、海や川、湖などの水がつくる風景は、わたしたちの心をなごませてくれる。水は、長い時間の中で循環し、川の水となって山をけずり、扇状地や平野をつくる。このように、水は、わたしたちにはかりしれない恵みをあたえてくれるといえる。ところが、台風や活発な前線による大雨では、その水が、河川の増水などによって農作物に被害をあたえたり、耕作地や住宅地を浸水させたりして、大きな災害をもたらすこともある。このように、自然現象は、それを受ける人間にとって災害となることもあれば、恵みとなることもある。その両面を知ったうえで、自然との調和をはかりながら、ともに生きていく必要がある。」ということを理解する。

 ダム資料館での展示閲覧、ダム堤体内部の見学などを通して、阿木川ダムが「洪水調節」「流水の正常な機能の維持」「都市用水の供給」を目的とした多目的ダムであることを学ぶことができるともに、身近にある水の重要性を体感的に理解させることができます。