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ヨウ素滴定法による銅の定量ヨウ素滴定法による銅の定量(酸化還元滴定) |
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ヨウ化カリウム溶液に酸化剤を加えると、ヨウ化物イオン(I−)が酸化されてヨウ素(I2)を遊離する。遊離されたヨウ素を濃度既知の還元剤(チオ硫酸ナトリウム標準溶液)を用いて滴定すると、間接的に酸化剤の量を知ることができる。このような滴定をヨウ素滴定法という。
ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムの反応の終点は、ヨウ素自身の色の消失によってある程度わかるが、デンプン溶液を加えてヨウ素デンプン反応の濃青色を生じさせ、これが消えるときを正確な終点とする。【原理図】
チオ硫酸ナトリウム標準溶液の標定
重クロム酸カリウムを一次標準物質とし、重クロム酸カリウム量に相当するヨウ素を生成させ、このヨウ素をチオ硫酸ナトリウムで滴定することにより、チオ硫酸ナトリウム溶液の正確な濃度を求める。
重クロム酸カリウムの塩酸酸性溶液にヨウ化カリウム を加えるとヨウ化物イオンは酸化されてヨウ素 となる。
生じたヨウ素にチオ硫酸ナトリウムを加えるとヨウ素は還元されてヨウ化物イオンとなる。
この一連の反応において
重クロム酸カリウムは6価の酸化剤、
ヨウ素は2価の酸化剤、
チオ硫酸ナトリウムは1価の還元剤として働き、
1/6mol K2Cr2O7 ≡ 1/2mol I2 ≡1mol Na2S2O3 となる
重クロム酸カリウムとヨウ化カリウムの反応
ヨウ素とチオ硫酸ナトリウムとの反応
銅の定量
Cu2+ の希酢酸溶液にヨウ化カリウムを加えると、CuIが沈殿し、ヨウ素を遊離する。このヨウ素をチオ硫酸ナトリウム標準溶液で滴定することにより銅(Cu2+) を定量することができる。
この反応において銅Cu2+ は、1価の酸化剤として働き、
1mol Cu2+ ≡ 1/2mol I2 ≡ 1mol Na2S2O3 となる
0.1M−チオ硫酸ナトリウム 溶液1mlと反応するCu量
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