おっと!落とし穴
契約の先にある深い穴に落っこちないために。
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借金地獄に陥らないで!

クレジットやローンは使いようによっては便利、でも使い方を誤ると借金地獄になりかねません。
車や住宅のような高額な物を購入する時、クレジットやローンを利用することで、欲しいと思ったその時に手に入れることができます。
しかし、この目先の魅力にとりつかれて将来設計を誤ると、借金地獄というつらい試練が待ち受けています。誠さんの事例を考えてみましょう。

多重債務に陥るまでの流れ

誠
どうしてフリーターの僕が、クレジット会社やサラ金から何百万円の借金ができるの?  

頼子さん
収入も定かでない若者に高い利息で簡単に貸し、返せなければ親元に請求するという、 高利で貸しても必ず回収できると計算しているの。
それに取り立てを厳しくすれば、他で借金してでも返済してくることがわかっているからなのよ。
もし、信用の審査が厳しくて簡単にお金が借りられなかったら、 あなたはこんなに多重債務にならなかったはずよね。
 

誠
借金の返済を毎月一定額にして(リボ払い)、低めの額に設定しておけば、こんなに苦しむことはなかったかな?  

頼子さん
返済方法のリボ払い(リボルビング払い)とは、支払金額を一定にして支払う方法ですが、 毎月の支払額を低めにして、利用をし続けると、どこまで支払ったか分からなくなってしまいますよ。
また、毎月の支払額が利息分を下回ると、元金は減らず、利息はどんどん膨らんでいき、
支払は永遠に続くことになってしまいます。リボ払いの落とし穴に気を付けてね。
 

誠
毎日がとてもつらくて、逃げ出したいです。どうしたらいいですか?  

頼子さん
そうね、あなたのように収入より借金の方が大きく上回って、 朝から晩まで働いても返せなかったら、個人再生手続や 自己破産という制度を利用してはとアドバイスをしたんだったわね。
自己破産を申し立てる人がとても増えているので、 これから信用の審査も厳しくなってくるかもしれないわね。
 

誠
破産すると父親への影響はないですか?また一から出直しできるんですか?  

頼子さん
借金の返済は個人の責任で行うことが原則だから、 お父さんが保証人になっていない限り影響はないわよ。
そう、破産が決定して、支払の免除(免責)が認められたら一からやり直せばいいのよ。
最近では、破産した人をねらった悪質業者もいっぱいいるそうだから心を引き締めて、 二度と同じ過ちを犯さないようにね。