船津型花崗岩

高原川西里橋の河床(船津型花崗岩の岩盤)
撮影場所 吉城郡神岡町船津
撮影者 中田 裕一
 深成岩である船津型花崗岩は、変成岩である飛騨片麻岩.の変成作用に関係ある岩石です。飛騨変成岩全体としては、マグマ(船津型花崗岩)に接触して熱変成を受けています。しかし、両者の接触部では、熱の影響を受けた痕跡は少なく、むしろ圧縮破壊作用を受けています。これをミロナイト化作用といいます。
 船津型花崗岩の貫入年代は、黒雲母を用いた年代測定から、約1億8千万年前とされています。これは、飛騨変成岩の一部の年代と一致します。 

船津型花崗岩
 ミロナイト化作用の結果、ピンク色のカリ長石は、比較的破壊されにくいため大きな結晶として残りました。黒い模様の中にピンク色のカリ長石があります。 【関連】眼球片麻岩飛騨片麻岩