船津の眼球片麻岩

高原川の河床(眼球片麻岩の岩盤)
撮影場所 吉城郡神岡町船津
撮影者 中田 裕一
 眼球片麻岩は、飛騨片麻岩に接触したマグマ(船津型花崗岩)と飛騨片麻岩の境界にある岩石です。眼球状のピンク色の鉱物は、カリ長石という鉱物です。眼球片麻岩と飛騨片麻岩の分布は連続変化しているためはっきりしていません。同様に眼球片麻岩と花崗岩の境界もはっきりしていません。眼球片麻岩は、変成岩と火成岩の中間的な岩石です。 

眼球片麻岩

 眼球のでき方は、固結した岩石が圧力破壊を受けるとき、石英等の変形しにくい鉱物は破壊される一方、カリ長石のみは変形しながら巨大結晶になるためです。 【関連】船津型花崗岩飛騨片麻岩