ムハンマドの死後、彼の後継者として近親者から選出された4代に渡る正統カリフの時代に、イスラム勢力はアラビア半島外に進出を開始し、ササン朝ペルシアを642年のニハーヴァンドの戦いで破り滅亡に追いやり、ビザンツ帝国からは地中海東岸のシリア地方・地中海南東岸のエジプト地方などを奪うに至った。彼らの異教徒の対する戦いはジハード(聖戦)と呼ばれ、その士気は殉教の信念に支えられて非常に高かった。