資料 ブランド(銘柄)を育てて
 岐阜県では,消費者に喜ばれる作物の育成をめざし,研究・開発を続けています。そして, 新しい品種を開発・導入したり,品質が高く安心できる作物を生産したりすることで, ブランド価値を高めています。
新しい品種の開発・導入 ムーランルージュ

◎黄色系シクラメンの新品種「ムーランルージュ」の出荷が,平成14年冬から始まりました。黄色系のシクラメンは種類や生産が少ないため,もともと高値で取り引きをされています。
「ムーランルージュ」は,黄色系の品種である上に,花弁に赤目がはいります。試作販売したところ,市場で通常のシクラメンの3倍もの高値がつきました。
 今後,岐阜県のオリジナル品種として,全国に向けて販売していきます。

品質が高く、安心できる農産物の生産

◎「飛騨牛」の品質は高く,第8回全国和牛能力共進会[2002年]肉牛の部において,内閣総理大臣賞・最優秀枝肉賞を受賞するなどしています。
 これは, 肉質の良い牛の血統づくりと肥育技術の改善に,熱心に取り組んできた成果です。
 また, 岐阜県は,早くから牛の個体識別番号を公開しています。消費者は,小売店で個体識別番号をもとに,肉牛の血統や,どんなエサで育ったのかなどをくわしく知り,安全性の高さを確認することができます。さらに,ホームページ「カウベル」を利用して,生産者などの情報を確認することもできます。
 誰もが安心して食べられるように,くわしい記録を積極的に公開しているのです。

カットイラスト
黒毛和牛の(枝肉)価格
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◎米の品種「白雪姫」は,平成2年に岐阜県で育成されました。炊きあがりが純白で光沢があることから名付けられたブランド(銘柄)です。病害に強いので,「ぎふクリーン農業」の栽培基準を守り,化学合成農薬や化学肥料を減らしやすいのが特徴です。しかも,味が良いので,岐阜県のブランド産品として確立するために,栽培面積を増やしつつあります。
 アイガモを利用して,化学合成農薬や化学肥料を使わずに栽培している人もいます。