●名称:古今伝授の里フィールドミュージアム
・所在地:岐阜県郡上郡大和町牧912-1
・開園:平成5年7月10日
・敷地面積:2.5ha
・周囲買収山林面積:4.6ha
●施設概要:
名勝東氏館跡庭園・史跡篠脇城をはじめとする数多くの歴史遺産。周りを取り巻く山や川など美しい自然環境。古い佇まいを残す集落。これら貴重な文化遺産に加え、東氏記念館・和歌文学館・歌集専門図書館大和文庫など古今伝授の里ならではのコレクションを集めています。東西2kmにわたるこの広いエリアを古今伝授の里フィールドミュージアム(野外博物館)と名付け、国際的感覚の中で「日本のこころ」を追求します。
●施設の特徴:
この辺りは中世に東氏の拠点として栄えた地域であり、その名残を随所に留めています。東林寺跡、木蛇寺跡、慈永大姉墓、千人塚、木戸口清水、明建神社、馬場跡、篠脇城、東氏館跡庭園、三日坂と連なる中世遺跡群、さらに芋穴、シシ垣などの近代の生活遺跡、それに加え周囲を取巻く日本の典型的中山間地の佇まいを残す山や川や田などの環境。古今伝授の里フィールドミュージアムは、価値ある地域一帯を保全していこうという野外博物館です。
これら遺跡や生活環境、自然、植物などをミュージアムの構成要素である衛星施設とし、和歌文学館をはじめとした一連の建物を核施設としています。核施設には、東氏と古今伝授の資料館である「東氏記念館」、歌集を集め収蔵する「大和文庫」、和歌文学史を綴る「和歌文学館」、個展や会議、茶会などに利用される研修館「篠脇山荘」などからなり、サービス施設として交流館「レストランももちどり」、茶屋「いなおほせどり」、売店「よぶこどり」があります。これらの施設配置は、段田であった元の地形がそのまま生かされた立体回遊式になっています。ガラス張りの開放的で明るい建物からは周囲の美しい風景が眺められ、ガラスやミラーへの映り込みと相俟って、実像と虚像が入り交じってきます。
施設群は、建築・造園の評価も高く、数々の建築賞を受賞しました。
●主な表彰:
・昭和62年6月 |
東氏館跡庭園名勝指定(文部省告示第86号) |
・昭和63年8月 |
薪能くるす桜(岐阜県地域活性化フロンティア大賞) |
・平成元年9月 |
岐阜県地域活性化アイディアコンペ第二席 |
・平成6年2月 |
岐阜県ニューリゾート夢育て事業最優秀賞 |
・平成6年7月 |
建築業協会賞 |
・平成6年12月 |
中部建築賞 岐阜県21世紀ふるさと芸術賞 |
・平成10年10月 |
第6回公共建築賞優秀賞 |
・平成10年10月 |
公共建築百選 |
・平成10年12月 |
優良地方公共団体自治大臣表彰 |
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