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施設の概要

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所在地 岐阜県加茂郡富加町夕田212

開設日 平成7年5月開館

施設の概要

 富加町は奈良正倉院に残る大宝二(702)年御野国加毛郡半布里戸籍ゆかりの地として知られております。 富加町郷土資料館は、半布里戸籍の複製の説明を中心に、古代の富加の様子について発掘調査で得られた資料を交えながら、分かり易く展示・説明しています。 その他にも町の歴史に関係する古文書や民具などを多数展示・収蔵しています。

主な展示資料

展示室は大きく常設展示室と収蔵展示室に分かれており、常設展示は4つのコーナーで構成されています。 これらが原始・古代から徐々に我々に身近な現代へと進むよう配置されています。

常設展示室

.「とみかのあけぼの」 
 先土器時代から弥生時代の発掘資料を展示。  
 恵日山遺跡から出土した石器や弥生土器・石包丁など農耕に関係する遺物を展示しています。

2.「古墳時代のとみか」 
  富加町には多くの古墳があり、当時の勢力をうかがわせます。
・稲荷山古墳 ・
  昭和44年に発掘調査が実施され、6世紀代の須恵器や土師器など非常にたくさんの土器を出土しました。 現在は削平され中学校となっており、古墳は残っていませんが、石室を正確に復元した模型を資料館に展示してあります。 出土土器についても多く展示するとともに町内各地の古墳で発見されて土器が展示してあります。

3.「半布里戸籍の謎に迫る」 
  現存最古の戸籍である御野国加毛郡半布里戸籍の複製を展示。
  8世紀、当時の律令国家は班田収受や氏姓決定を行うために6年に1度ごとに戸籍を作成しました。 半布里戸籍は今から約1300年前に作られた現存最古の戸籍であり、今も奈良正倉院に保管されています。  
  半布里とは現在の富加町羽生周辺と考えられており、それを裏付けるように発掘調査では戸籍と同時代の土器が出土する竪穴式住居跡が多く発見されています。 戸籍の複製とその説明および戸籍と同時代の発掘調査資料の展示と説明がこのコーナーの中心となっています。

4.「水利用の知恵」  
  水で苦労した昔の人々の様子を、コゼキやコウド場などの暮らしの知恵と水争いの記録の両方から紹介します。

収蔵展示室

 富加町の昔の暮らしを、実際に人々が使った道具で紹介する民俗展示コーナーです。  蚕の飼育や機織りに使われた道具、生活と深く結びついていた藁製品などが当時の暮らしを今に伝えてくれます。