10月に入ると、羽島の町の中のレンコン田でレンコン掘りをされている風景を時々見かけます。
冷たい北風が吹きぬける田の中で、一人で黙々と掘っておられるレンコンです。
羽島にレンコンが特に多く作られるようになったのは、今から60年ほど前、羽島町の青山松兵衛という人が作りはじめてからだと言われています。
レンコンは、温度が高くて、土が粘土質でじめじめしている水田によくできるといわれます。 竹鼻など羽島の土地は、とりわけ低い土地で、一年中湿地で、それに人家からの悪水が流れ込み、そのため土地がよく腐って、米を作るには適さない土地となっている所に特に品質のよいレンコンができるといわれます。
あるレンコンづくりの名人は、レンコンづくりのポイントを「浅水で水枯れなし」だと言われます。 深水だと水温があがらないために成長が悪く、水枯れはレンコンの柔らかさが変わるからだと言われます。
現在、羽島市のレンコンづくりの作付面積と収穫高は、年々減少傾向にあります。 後継者不足と市場拡大の見こみがないからです。 今後、羽島市のレンコンづくりは、どうなっていくのでしょうか。
その変化と行きさきが心配されます。
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