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 地球が誕生した約46億年前を1月1日として、現在までを1年間とすると、哺乳動物が出現した約1700万年前は12月30日にあたります。人類が誕生した400万年前は、12月31日の午後4時頃となり、地球の歴史から見ると生物の存在はごくわずかなものです。しかし現在の地球上の生物は、環境に適応するためにいろいろな進化を遂げ、太古の生物たちは今、化石という形になって私たちにその姿を見せてくれます。

▲想像図 ▲ゴンフォテリウム・アンネクテンスの化石(複製)
(中切 番上洞出土)

 岐阜県東濃地方の加茂盆地・瑞浪盆地には、第三紀中新世(約1700万年前)の地層が広がっており、御嵩町には中村層や平牧層などの凝灰質の地層(火山から噴火した灰や砂などが水中や地上に積もってできた地層)が確認されています。なかでも平牧層からはハスの葉の化石やバクの仲間の「パレオタピルス」、シカの仲間の「アンヒトラグルス」のほかヒラマキ馬、カニサイなど太古に生きていた珍しい哺乳動物が化石となってみつかっています。また上之郷中切の番上洞からは象の祖先といわれる「みたけ象」(ゴンフォテリウム・アンネクテンス:鼻の短い小型の象)の上あごの化石が、明治44年3月21日に発見されました。7年後の昭和6年(1931)に下あごも発見されています。