見つけよう−しし座、かに座、うみへび座
 ちょうど真南の空高いところに、まわりの星たちよりひときわ明るく輝く星があります。これがしし座の1等星レグルスで、ライオンの心臓の位置に輝いています。このレグルスから北に?のマークを裏返したような形に並ぶ星たちが、ライオンの頭にあたります。
 レグルスとふたご座の1等星ポルックスの間には、かに座があります。ただ、暗い星ばかりなので空の明るい街中からでは見つけにくいかもしれません。このかに座としし座は、夏の星座になっているギリシャ神話一の怪力の持ち主ヘルクレスに退治されてしまった化けもの星座です。
 レグルスとこいぬ座プロキオンを結んで南向きに三角形をつくると、そこにうみへび座の一番明るい星が輝いています。この星には、うみへびの心臓という意味のコル・ヒドレという名がついています。春の南空に一つだけポツンと輝いているようすから、またの名をアルファルド(孤独なものという意味)ともいいます。うみへび座は全天一の巨大星座で、頭が地平線から顔を出してから、なんと7時間後にようやくしっぽの先が現れます。このうみへびもヘルクレスに退治された動物です。

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