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見つけよう−てんびん座、かんむり座 |
南東の空低いところにさそり座の1等星アンタレスが顔を見せています。このアンタレスとおとめ座のスピカの間にはてんびん座があります。あまり目立たない星座ですが黄道12星座のうちの1つで、2つの3等星は街中からでもたやすく見つけられます。このてんびんは正義の女神アストラエア(となりでおとめ座になっています)が地上の人々の運命を決定したり、行いの善し悪しを計ったりしたときに使ったてんびんだと神話は伝えています。 うしかい座のすぐ東どなりにある小さな星座はかんむり座です。ちょうど頭の真上の辺りで3〜5等の星たちが半円形をつくっています。この星座は神話では、酒の神バッカスが王女アリアドネにおくった冠とされといます。星はその冠に散りばめられた宝石でしょうか。日本では、「車星」「太鼓星」「首かざり星」「馬のわらじ」など半円形に並ぶ星たちを言い表わす良い名前がたくさん残っています。 てんびん座もかんむり座も明るい星がなくひっそり輝き、ぼんやり星空をながめているとつい見落としてしまいます。しかし、目立つ星座ではないぶん、夜空でその姿を見つけられたときは喜びもひとしおです。 |
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