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見つけよう−ヘルクレス座、へびつかい座、さそり座、いて座 |
うしかい座のアルクトゥルスとこと座のベガの間にヘルクレス座があります。ギリシャ神話の英雄を形どったものですが、暗い星ばかりであまり目立ちません。それでも、胴体にある少し曲がったH形を目印にすれば、楽に見つけられます。ヘルクレス座で一番明るい星は頭の位置に輝く3等星ラス・アルゲチで「ひざまつく者の頭」という意味があります。この星のすぐ東にある星はへびつかい座の2等星ラス・アルハゲで「ヘビを持つ者の頭」という意味があります。 南の空にはさそり座の1等星アンタレスが赤い光を放っています。S字形に並んだ十数個の星がさそりの姿をよく表わしています。全天88星座の中でも、星の並びと星座名がこれほど合っているのもめずらしく、夜空で一度その姿をとらえたら、もう忘れることはないでしょう。 さそり座のすぐ東には、半人半馬の怪人ケイローンの姿を形どったいて座があります。いては射手と書き、弓を射る人をいいます。この星座は星の並びにまとまりがなく全体の姿はつかみにくいのですが、6つの星がつくるひしゃくの形は南斗六星と呼ばれ、けっこう目をひきます。昔、中国では北斗七星が死をつかさどるのに対し、この南斗六星は生をつかさどるものと考えられていました。 |
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