▲銀河系(真上と真横の図)


▲銀河中心部

星の大集団

 さそり座の星たちや冬の星座オリオンの星たちなど、空に輝く星のすべては、「銀河系」と呼ばれる星の大集団の一員です。もちろん太陽もその仲間です。
 銀河系の形は、上から見れば何本もの腕をもった渦巻きの形。横から見れば凸レンズのような形をしています。その直径は10万光年にもなり、そこにある星の数は1000億個とも2000億個ともいわれています。

銀河系の中心

 太陽系は銀河系の中心から3万光年離れたところにあります。その位置から銀河系を見渡すとします。銀河の面に対し上と下の方向は、星の集まりが少ないので見える星の数はそれほど多くありません。それに対し、銀河の面に沿った方向を見ると、星の集まりが多いので星がたくさん見え、遠くの星たちは1つ1つ見分けることができず全体としてぼうっと白く見えることになります。
 これを見て私たちは「天の川」と呼んでいるわけです。その天の川も、銀河系の中心方向をながめたときの方が、銀河系の端をながめたときよりずっと明るく見えるはずです。さそり座、いて座あたりの天の川が特に明るいのは、その方向が銀河系の中心にあたるからです(正確な銀河中心はいて座)。


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