アメ玉の地球

 太陽を形づくっている物質をどんどん押しつぶし直径6kmにまで縮めるとブラックホールとなります。太陽の直径は140kmなので、6kmにまで縮めるとブラックホールとなります。太陽の直径は140万kmなので、6kmといえばその約20万分の1の大きさです。
 では、地球をブラックホールにするにはどれだけ縮めたらいいのでしょう。それは、直径18mmでわずかアメ玉1個の大きさです。舌の上でころがすアメ玉に地球全部の物質がつめ込まれている、ブラックホールとはまったく不思議な天体です。

夢物語

 落ち込んだ物が二度と外へ出ることができないブラックホールに対し、ホワイトホールといってはき出し専門の穴がこの宇宙にはあると理論的に予言する学者もいます。
 このホワイトホールがブラックホールと通じていると考え、これを宇宙旅行に利用するという夢物語があります。
 まず、ブラックホールに向かって宇宙船を進ませます。すると宇宙船はブラックホールの重力に引かれて中心に向かってどんどん落ち込んでいきます。しかし、落ちきった次の瞬間にはホワイトホールの中心から外に向かって宇宙船は飛び出してくるというのです。
 天の川に漂うはくちょう座を見ながら夢物語に思いをはせるのも、星を見る楽しみの一つです。


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