見つけよう−くじら座、うお座、アンドロメダ座
 秋の四角形の東側の星を結び北にのばすとカシオペヤ座のWの先の星が見え、さらにのばすと北極星にたどりつきます。北極星を見つけるにはふつうカシオペヤ座や北斗七星を使いますが、四角形からも見つけることができます。かつてある北極探検隊が氷の海で遭難したとき、この四角形によって真北の方角を知り、命をとりとめたといいます。
 四角形の東側の星を今度は南にのばしていくと、くじら座の2等星デネブ・カイトスが見つけられます。これは、くじらのしっぽにあたる星です。頭にあたる4つの星の並びは、四角形の南側の一辺を東へ2倍のばしたところに見えます。
 くじら座と四角形の間に暗い星が大きなV字形に並んでいます。これが、うお座です。この星座は西と北の2匹の魚がひもで結ばれた形で夜空に輝いています。しかし、よほどの空の暗いところでなければうお座の姿をたどることはできません。
 四角形の北東角の星はペガスス座の星ではなく、実はアンドロメダ座の星です。ギリシャ神話によると、アンドロメダとは古代エチオピア王家の王女のことで、角の星は王女の頭にあたる2等星です。この星はアルフェラッツという名があり、意味は馬のへそです。その昔、この星がペガスス座とアンドロメダ座の両方をかけ持っていたときの名ごりです。

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