見つけよう−おうし座、ぎょしゃ座、おひつじ座、ペルセウス座
 東の空高いところにオレンジ色に輝く1等星アルデバランが見えます。このアルデバランから暗い星たちをたどると、おうし座の顔にあたる小さなV字形ができあがります。V字を先にのばすと角の先にあたる星が2つあり、明るい方の星はぎょしゃ座の五角形の一角をなしています。五角形の中で最も明るい星が、ぎょしゃ座の1等星カペラです。ぎょしゃとは馬をあやつる者のことです。神話によると、このぎょしゃはアテネの第4代の国王エリクトニウスで、かれは足が不自由であったため、それを補うために馬4頭で引く車を発明し自由に乗り回したといいます。この手がらを大神ゼウスがたたえ天に上げ星座にしました。
 アルデバランとペガススの四角形の中間には、おひつじ座の2等星があります。今の時期の午後8時に、ほぼ頭の真上の位置で輝きます。約3000年前、黄道12星座がつくられた当時は、おひつじ座が第1星座でした。そのころ、太陽は3月21日にこの星座に入って春分をむかえたので第1の座を与えられたのです。現在、春分の日の太陽は西どなりにあるうお座で輝きます。
 カシオペヤ座ぎょしゃ座の間には、ペルセウス座が美しい曲線を描いています。ペルセウスは、化けくじらに食べられそうになった王女アンドロメダを助けた英雄です。

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