星の一生

プレアデス星団(おうし座)
若い星たち

 肉眼でふつう見えるはずの星たちは6個ほどですが、実際には100〜200個の星の集まりで「プレアデス星団」と呼ばれています。
 プレアデスは、数千万年前、宇宙にただようガス(水素とヘリウムが主)やチリの巨大な雲の中から同時に誕生した若い星たちの集まりです。ガスが特に濃い部分では、自分自身の重力によってどんどん縮んでいき、やがて内部でエネルギーがつくられ、星として輝き始めます。数千万年前というと、私たちにとってはたいへん長い時間に思えますが、150億年という宇宙の歴史から見ればごく最近のことといえます。


爆発をおこした星、かに星雲(おうし座)
星の生と死

 誕生期を過ぎた星は、その生涯(寿命)の大部分の時間を、大きさも明るさもあまり変えないで過ごします。
 しかし、光と熱のエネルギーをつくり出す燃料である水素が星の中心部でとぼしくなると、星は老年時代に入り、大きくふくれ、赤く輝くようになります。このような星を「赤色巨星」といい、アルデバランはその1つです。
 やがて、中心部の燃料がなくなると、ある星は爆発した後、小さく縮みわずかの明るさで輝く小さな星になり、ある星は大爆発を起こし非常な明るさでごく短い時間だけ輝きます。こうして、星はからだの一部、あるいは全部を宇宙空間にもどし、その一生を終えるのです。


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