見つけよう−オリオン座、おおいぬ座、こいぬ座、ふたご座
 1月の夜空で真っ先に目につくのは、南の空に堂々たる姿を見せているオリオン座です。一文字にきちんと並ぶ3つの2等星は、日本で古くから「三つ星」と呼ばれ人々の目をとらえてきました。三つ星の周りには、それを取り囲むように1等星2つ、2等星2つが輝いています。1等星のうち、赤っぽい方をベテルギウス、白っぽい方をリゲルといいます。
 オリオン座の東には全天で1番明るい星、おおいぬ座シリウスが犬の口の位置でまぶしいほどの輝きを見せています。シリウスから少し北に目をやるとこいぬ座の1等星プロキオンが見つかります。プロキオン、シリウス、ベテルギウスの3つの1等星を結んでできる大きな三角形を「冬の大三角形」といいます。実は、大三角の中にもいっかくじゅう座という星座があります。しかし、空の暗いところでなければ姿をとらえることはできません。
 冬の大三角よりもっと大きな形がこの夜空に描けます。リゲル、シリウス、プロキオン、そしてふたご座ポルックスぎょしゃ座カペラおうし座アルデバランと6つの1等星が六角形をつくっています。星空に舞い上がった巨大な凧のようなこの形、冬の大六角形とでも名づけられそうです。

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