豆知識・相反則不軌(そうはんそくふき)
上にフィルム感度のことを書きましたが、この数字は昼間かせいぜい室内で写真を撮るような露出時間の場合の値です。天体写真のような長時間撮影では露出しているうちに徐々に感度が低くなります。露出時間を2倍にしても写り具合は2倍にはならないのです。これを相反則不軌といいます。普通、フィルム上では薬品が光に反応して化学変化を起こしますが、同時に逆の反応もおきており、フィルムに当たる光が弱いと「できかけの像」が「できあがった像」になりにくいのです。この対策としてフィルムを水素ガスで処理したり、カメラをドライアイスで冷却する方法がとられています。 |