現像しよう 
 撮影が終ったらできるだけ早く現像します。白黒フィルムなら現像タンクなどのセットををそろえれば自分でできますが、カラーはカメラ店にお願いします。特別に感度を上げる増感現像という方法もありますが、最初は普通に現像してもらえばいいでしょう。ただし、星が写っていることを必ず伝えてください。星の写真は夜空がバックですから、何も写っていないと感ちがいされ、ネガを捨てられてしまうかもしれません。また、コマとコマの境目がわからずにコマの真ん中で切られてしまうかもしれませんので、こんなときにはフィルムは切らずに長巻のままで返してもらうようにします。印画紙にプリントしてもらう場合は、少しくらいの色の調整はできますので、やや薄めにとか夜空を青めに焼くようにとお願いします。天文雑誌の写真を見本につけてもいいでしょう。
 白黒フィルムを自分で現像するには、暗室、現像タンク、温度計、現像液などの薬品が必要です。暗室の代わりにダークバッグという、外の光を入れない袋を購入すればどこでも現像ができます。
 まず、ダークバッグの中で現像タンクのリールに撮影済みのフィルムを巻き取ります。リールをタンクに納めてふたんすれば、もう外に出してもかまいません。ここに現像液を流し込み、かくはんしながら、指示通りの時間になったら現像液を捨てて停止液を入れます。1分ほどたってから停止液を捨て、次に定着液を流し込みます。定着時間は10分程度で、終ればふたを開けてもだいじょうぶです。それから30分以上水道水を流し続けて、残った薬品を洗い落とします。このあとは水切り液に1分間ひたしてからフィルムをはずして、天井からぶらさげて乾燥します。現像や定着などの薬品の温度は20℃で使用します。それほどむずかしい技術ではありませんので、興味のある人は専門誌を見て勉強し、挑戦してみてください。

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