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6.SSの測定


【はじめに・・・】

SSとは、水のにごりの原因となる物質で、コロイド状の小さなものや目に見える程度の粒子まで、様々なサイズの物質を総称します。
  この値は、1リットルの水に含まれる重量で表し、一般河川では下記の表のように25mg/l 以下が正常な生育環境であるとされています。

<SSの環境基準値は、次のように設定されています>

 25mg/l 以下  自然環境保全、水道1〜3級、水産1、2級、水浴
 50mg/l 以下  水産3級、工業用水1級
 100mg/l 以下  工業用水2級、農業用水

【使用する器具・試薬】

・孔径1μmのガラス繊維ろ紙
・メスシリンダー(1000ml)
・ポリびん
・デシケータ(放冷器)
・乾燥器(105〜110℃)
・電子天秤
・アスピレーター(吸引ろ過装置)

SSの測定風景画像

【測定方法】
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1. 「基本操作」
●孔径1μmのガラス繊維ろ紙を、105〜110℃で2時間乾燥させてろ紙の質量を測定する。
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●採水した試料をあらかじめ、孔径2mmのふるいでゴミを取り除いて前処理をする。試料の入ったポリびんを測定前に振り混ぜて、メスシリンダーに1000ml 計り取る。

●アスピレーターに孔径1μmのガラス繊維ろ紙をセットし、メスシリンダーの1000ml の試料を  入れ吸引ろ過する。

● 試料を入れた、ろ過器の壁に付着している浮遊物も少量の水で吸引させ、ろ過する。

●ろ過した孔径1μmのガラス繊維ろ紙を乾燥器に入れて、105〜110℃で2時間乾燥させる。

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●ろ過した孔径1μmのガラス繊維ろ紙をデシケーターなどで、放冷する。

●放冷したのち、孔径1μmのガラス繊維ろ紙を電子天秤で秤量を行い、計算をして、浮遊物質量を求める。
SSの単位はmg/l またはppmを用い、SSの値が大きいほど水が汚れていることを示す。

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『計算方法』

SSを求める計算式
 SS  浮遊物質量(mg/l)
 a  ろ過乾燥後のろ過材及び浮遊物質の質量(mg)
 b  ろ過材の質量(mg)


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