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見つけよう−や座、いるか座、やぎ座 |
夏の大三角の中にすっぽりおさまった星座があります。全天で3番目に小さい星座や座です。4つの4等星がつくる矢形は、星座が暗いわりにはよく目立ち自然に目がひかれてしまいます。神話では、この矢をヘルクレスが鷲をねらってはずした矢とも、アポロンが1つ目の怪人キクロプスを射た矢ともいわれています。また、キューピッドの矢という説もあります。 わし座のアルタイルの少し東にもこじんまりとしたかわいらしい星座、いるか座があります。この星座も明るい星はありませんが、小さなひし形はとても印象に残ります。神話によると、音楽家アリオンがコンクールに出て自分の国へ帰る船旅の途中、賞金を船員にうばわれ海に身を投げたとき、かれを救って陸まで連れていったのがこのいるかだとされています。 こと座のベガとアルタイルを結び、そのまま南へのばしていくと逆三角形の星の並びをしたやぎ座が見つかります。夏の大三角に対して、初秋の小三角と名づけられそうです。この星座も暗い星ばかりなのでその姿をとらえるには少し骨が折れます。ギリシャの哲学者プラトンの弟子たちはやぎ座の三角を「神々の門」と呼んで、この世を去った人の魂がこの中をくぐって天国に行くのだと考えていました。 |
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