ペガスス座
四角形の星

 ペガスス座の天馬ペガススは、ギリシャ神話では英雄ペルセウス(ペルセウス座)が怪物メドゥーサを退治してその首を切ったとき、とび散った血が近くの岩にしみ入り、そこから生まれたといわれています。
 ペガススの胴体にあたる「秋の四角形」は秋の星座たちをたどるのに良い目印となりますが、紙の上に書いてしまえば小さなものです。これを夜空で見つけようとするとき、実際にはどれくらいの大きさで見えるのかつかんでおくことが大切です。
 四角形の星と星の間は角度にしてだいたい15度離れています。げんこつをつくり腕をのばしてみましょう。四角形はげんこつがちょうどすっぽり納まる大きさです。
 秋の四角形のことを「桝形星」「四星」と呼んだ地方がありました。「シボシは大きく四角で、その間が一ひろ(約1.8m)ぐらい離れている。何時ごろ出るか忘れたが、とにかく大きくて頭の上に来る。」と、昔の人の言葉が残っています。

星の明るさ
明るさの等級分け

 はくちょう座のデネブ、こと座のベガは1等星、北極星は2等星というように星の明るさは等級で表わすことができます。夜空を見ていると、明るく輝きとても目立つ星、光りがかすかでよく見えない星など、いろいろな明るさの星があることに気がつきます。
 2000年以上も昔の紀元前120年ごろ、ギリシャの天文学者ヒッパルコスは、星を明るさごとに6つのグループに分ける方法を考え出しました、もっとも明るく見える星十数個を1等星、次に明るい星を2等星と順に分けていき、肉眼でかろうじて見える星を6等星としました。


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