データについて 
 天体写真を撮影したときは、必ずデータを記録しておきましょう。データがきちんと残してあれば次に撮影する時の参考になりますし、もしかすると新発見をしたり、天文学に役立つことになるかもしれません。たとえば新星が現れたという場合に、いつごろからその星が輝きだしたのか、写っていても写っていなくても大切な資料になるのです。めんどうがらずにちょっとメモしておいてください。

日付・時間と撮影場所

 1991年1月1日22h30m00s〜22h45m00s 露出15m
と書きます。hは時、mは分、sは秒です。時間は24時間制で表現しますが、24時を過ぎた場合は1月2日01h15m30s、または1月1日25h15m30sと書きます。ただし、せっかく記録しても時計が狂っていては何にもなりませんので、撮影の前に電話などで時刻を確認しておきます。撮影場所と、できれば星の見えぐあいも記録しておくといいでしょう。

カメラ・レンズ

 撮影に使用したカメラ名やレンズの焦点距離を書きます。たとえばニコンFM2、50mmF1.8→F4ならニコンFM2に50mmのレンズをつけ、開放がF1.8の絞りをF4にしぼったという意味です。

望遠鏡など

 望遠鏡を使用したときには望遠鏡の種類、口径、焦点距離、接眼レンズの種類、撮影方式を記録します。口径はD80mm、焦点距離はf1000mm、接眼レンズはOr9mmのように書きます。Orとは、オルソスコピックという種類の接眼レンズです。またガイド撮影がどうか、そしてガイドは手動か自動かも記録しておきます。

フィルムなど

 フィルム名や、フィルターを使った場合はその種類、自分で現像や引伸をしたときには現像液の種類や温度、現像時間、印画紙名を記録します。


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