ガイド撮影

 固定撮影でも驚くほど多くの星を撮影することができますが、さらに暗い星を写すためにはガイド撮影をします。これは星の日周運動に合わせてカメラを動かす方法で、望遠鏡の項で説明した赤道儀という架台が必要になります。
 赤道儀の極軸を天の北極(およそ北極星のあたり)に合わせ、カメラを撮影したい対象に向けます。ガイド用の望遠鏡がある場合は、カメラでねらっているあたりの明るい星を視野の中心に入れます。望遠鏡の接眼レンズは十字線のはいったものを使いますが、普通の接眼レンズにクモの糸のような細い糸を張って代用することもできます。また、対物レンズの前に豆電球を置くと、視野がかすかに明るくなって星と十字線を同時に見ることができます。これを明視野照明といいます。


極軸合わせ
 時間を確認してレリーズでそっとシャッターを開き、十字線から星がずれないように慎重に微動ハンドルを回してガイドします。最近はモーターで動かすモータードライブの赤道儀が多く、ガイド撮影も楽になりました。さらにガイド望遠鏡の星のずれを電気的に感知して自動的に追尾する装置も出てきています。
 露出時間が長いほど暗い星まで写しとることができますが、固定撮影の所で述べた光害のためにかぶってしまいますから、せいぜい30分くらいが限度で、あまり長時間は無理でしょう。絞りは1〜2段絞りましょう。

固定撮影

ガイド撮影

前ページへ戻る      次ページへ進む