星と風景

 星は場所によって見える高さは違いますが、並び方は変わることがなくどこで撮影しても同じです。しかし、風景を一緒に写し込むことによって地方色を出すことができます。旅行の記録としてもきっといい思い出になるでしょう。
 撮影方法は簡単な固定撮影がいいでしょう。ガイド撮影では星は点像で写りますが風景はずれてしまいます。ただし、あくまで星が主題ですので風景はあまりたくさん入れないようにして、距離は無限大で撮影します。月がある時には、月明りで景色が照らし出されて幻想的な写真になるかもしれません。


北斗七星と槍ヶ岳
豆知識・緯度による星の見え方

 星は時間がたつにつれて東から西へ動いていきますが、見る場所の緯度によって星の見かけの通り道がちがってきます。日本のような北半球中緯度地方では、星は東の地平線から斜めに上って、南の空でいちばん高くなり、西の地平線に斜めに沈んでいきます。北極ではすべての星は天頂を中心として地平線と平行に回転し、いつも同じ星が見えています。また、赤道ではすべての星が地平線から垂直に上って沈んでいきます。南半球では北半球とは逆になって、星がいちばん高くなるのは北の空になります。星座の見え方も逆で、暑い季節にさかさまのオリオン座が見られます。


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