春は乾燥かんそう季節きせつ

空気が一番乾燥かんそうするのはいつ

空気が乾燥かんそうするとは?

空気のかわき具合やしめり具合は、「湿度しつど」で表されます。

空気がいっぱいに水分をふくんでいる時は100%、まったく水分をふくんでいない時は0%になります。

つまり、湿度しつどひくければひくいほど、空気は乾燥かんそうしています。

空気が乾燥かんそうする時期

表1は、岐阜ぎふ地方気象台きしょうだい観測かんそくを始めてから2020年12月現在げんざいまでに記録きろくした最小湿度さいしょうしつどひくじゅんにならべたランキングです。どれも、春にあたる3月、4月に出ています。

グラフは月ごとの最小湿度さいしょうしつど記録きろくです。やはり、春はもっと湿度しつどが下がりやすい季節きせつなのがわかります。

では、どうして、春は湿度しつどが下がりやすいのでしょうか?

1950年からの岐阜ぎふ地方気象台きしょうだいでの最小湿度さいしょうしつどランキング(2020年12月現在げんざい
順位じゅんい 最小湿度さいしょうしつど 観測かんそく
6% 2002年4月 5日
7% 2014年4月12日
7% 2003年4月 1日
7% 1962年3月31日
8% 2011年4月 6日

※同じあたいの場合は、新しい日付ひづけの方が順位じゅんいを上にしています。

岐阜ぎふ地方気象台きしょうだいでの月ごとの最小湿度さいしょうしつどランキング1あたい(2020年12月現在げんざい

春に乾燥かんそうするのはなぜ?

夏は、あたたかくしめった空気を持った太平洋高気圧こうきあつ影響えいきょうで空気はたくさんの水分を持っているため、湿度しつどは下がりにくくなります。

冬は、空気はかわきますが、気温がひくいため、湿度しつどはそれほど下がりません。

つめたい空気は、もともとふくみ切れる水分が少ないので、冬のつめたい空気にとっては、少ない水分でも、十分な湿度しつどになるのです。

秋も、夏のしめった空気がのこっていて、土や植物にも水分があるため、気温が上がってきても、飛びぬけて、湿度しつどの下がることはないようです。

それに対して春は、かわいた空気を持った移動性いどうせい高気圧こうきあつにおおわれた日に晴れて気温が上がって、空気がからからになりやすいのです

岐阜ぎふ市でとく乾燥かんそうしやすい日のとくちょう

湿度しつどが下がるのには、その時によっていろいろな理由が考えられますが、岐阜ぎふ市で、春の中でも、とく湿度しつどの下がりやすい時のとくちょうは、主に4つあります。

4つのうち、あてはまるものが多いほど、空気は乾燥かんそうしやすくなります。

高気圧こうきあつにおおわれている
もっとくわしく:もっとも乾燥かんそうした日の天気図
晴れていて気温が高い
もっとくわしく:もっとも乾燥かんそうした日の気温と日照にっしょう時間
上空の空気が乾燥かんそうしている
もっとくわしく:乾燥かんそうと上空の空気とのかかわり
山越やまごえの風が入っている
もっとくわしく:乾燥かんそうと風とのかかわり