【3】消費者トラブル事例③ 賃貸借契約

賃貸借契約に関わるトラブル

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賃貸契約に関わるトラブル

 借主にとって大きなトラブルとなるのは、退去時の「原状回復」です。トラブルを未然に防止するために、入居時に物件の状況をよく確認しておくこと、原状回復などの契約条件を貸す側、借りる側の双方がよく確認しておくようにしましょう。

◆トラブル事例
  • 退去時の立会いを求められ、損傷などがあるということで確認サインをした。その後、原状回復費用の請求書が送られてきたが、思っていた以上に高額だった。
  • 明け渡し後の修繕費用の負担金額について、大家さんと話合いがつかず、敷金の返還がされていない。

 原状回復とは、「元の状態に戻す」という意味ですが、「賃借人が借りた当時の状態に戻すこと」ではありません。住んでいれば年月の経過とともに壁や床の色が変色したり汚れたりします※が、これを元の状態に戻そうとすれば、壁紙や床の張り替えといったリフォームが必要になります。国土交通省では、民間賃貸住宅について『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』を作成し、借主が負担すべき費用について下記のように例示しています。

※経年変化や賃借人の通常の使用により生ずる劣化や損耗については、修繕費用は賃料に含まれており、賃借人に原状回復義務はありません。一方、賃借人がわざとまたは不注意で通常を超えるような使用によって生じた損耗等については負担が求められます。

賃貸人・賃借人の負担