農業科学基礎実験

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 3.土壌pH測定1 pH試験紙による方法

【はじめに】
 土壌pH(ピーエィチ)とは土の酸性やアルカリ性の度合いを示す数値です。
 (pHについてもっと詳しく知りたい人はここをクリックして下さい)
 作物により、生育に適したpHが異なるため、栽培を行う前に土壌のpHを確認します。
 ここでは、最も簡単にpHを測定することができる、pH試験紙を用いた方法を紹介します。

【準備するもの】
 土壌(自然乾燥させたもの)
 ビーカー(50mlまたは100ml)
 メスシリンダー
 ガラス棒
 純水(または水道水※)
 pH試験紙
  (pH4〜7が測定可能なもの)
 
 ※pH試験紙で測定する場合は、水道水でも十分です。

【実験方法】
 ・自然乾燥させた土壌をビーカーに20g計り取る。
    ↓
 ・水道水を50ml加え、ガラス棒で約3分間かくはんする。
 (ふたのできる容器に入れ、1分間激しく振ってもよい)
    ↓
 ・上澄み液が透明になるまで、2〜5分程度放置する。
    ↓
 ・1〜2cmに切ったpH試験紙をピンセットではさみ、上澄み液につけ、ぬれた部分を色見本と照らし合わせてpHを測定する。
 (時間がたつと色が判定しにくくなるため、素早く色見本と照合する)

【測定結果例】
畑の土(pH6.4)

水田の土(pH6.1)


 pH試験紙でpHを正確に測定するには、色の判定に慣れが必要です。正確に測定するには、
 pHメーターを用いる方法をおすすめします。

【参考】
 ・作物に適したpH
    (岐阜県教育用コンテンツ農業 農業科学資料 文部科学省提供:学校間ネット専用)