食品中の有機酸の定量(中和滴定)
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原理
一般的に有機酸量は、標定により濃度を正確に求めた0.1M−水酸化ナトリウム溶液を用い、中和滴定によりその量を求める。【原理図】

0.1M−水酸化ナトリウム溶液の標定
 水酸化ナトリウムは、潮解性や空気中の二酸化炭素を吸収する性質が強いため、目的の濃度の標準溶液を正確に作ることができない。そこで、およその濃度の水酸化ナトリウム溶液を作り、他の高純度の酸(一次標準物質)を用いて濃度が正確に分かった一次標準溶液を作り、中和滴定を行って水酸化ナトリウム標準溶液の正確な濃度を求める。この操作を標定という。この実験ではスルファミン酸(アミド硫酸)を一次標準物質として用いる。

 スルファミン酸と水酸化ナトリウムの中和反応

食品中の有機酸の定量
 濃度が正確に分かった水酸化ナトリウム溶液で、食品中の有機酸を中和し、水酸化ナトリウム溶液の消費量から食品中の有機酸を計算し求める。

  0.1M−NaOH 1mlと中和する酢酸量の求め方
  0.1M−NaOH 1mlと中和する乳酸量の求め方
  0.1M−NaOH 1mlと中和するクエン酸量の求め方
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