食品中の水分の定量1(常圧加熱乾燥法)
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1.試料採取量と乾燥温度の選定
 
右表にしたがい試料を採取する。
食  品  名 採取量(g) 
 穀物,加工品,粉乳,茶 
 種実類,豆類,卵類 2〜4
 肉類,牛乳,練乳 3〜8
 パン,みそ,ジャム類
 野菜,果実,し好飲料 5〜15
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乾燥温度は、100〜110℃前後の範囲で、試料の種類にしたがって選定する。
(→乾燥温度

2.乾燥とひょう量 動画
 
1. ひょう量ざらのふたをずらして、105℃に調製した定温乾燥器で1時間乾燥し、 デシケーター中で30〜60分間放冷し精秤する。これを恒量 (語句説明↓)に達するまで繰り返す。
 ひょう量ざらの恒量値 W
写真1
写真1

写真2
写真2
2. ひょう量ざらに試料を採取し、ふたをして精秤する。
3. ふたをずらして乾燥器に入れ、指定された温度で2〜4時間乾燥する。(写真1)
4. デシケーター中で30〜60分間放冷し精秤する。(写真2)
5. 次いで、1時間再び乾燥し前回と同様に放冷→精秤する。
これを繰り返し恒量 (語句説明↓)を求める。
なお、試料が液状あるいはペースト状食品の場合は、 あらかじめ(ひょう量ざら+海砂+ガラス棒)の恒量を求めておき、 乾燥器で乾燥する前に、ひょう量ざらに試料と海砂を入れて混ぜ、湯浴上で予備乾燥を行なう。

恒量化
 加熱乾燥等で、水分などの揮発性成分をすべて失うと、それ以上乾燥を続けても 重量の減少が見られなくなる。この状態を恒量と言う。

 理論的には、前後の重量差がゼロのとき「恒量」となるが、実験においては 前後の重量差が0.3mg以下。ただし、油脂類は3mg以下、 しょ糖を多く含む試料は2mg以下で恒量とみなす。
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