1.あなたの「デタラメ」さを測る


あなたは真面目な性格でしょうから、「何かをデタラメにやる」ということは苦手かもしれません。
でも意に反して?、デタラメさに挑戦してみませんか。
「あなたのデタラメ度測定器」を紹介します。これは、「0から9までの数字をデタラメに入力」して、それがどの程度「デタラメ」であるかを統計的に判断する装置です。

あなたのデタラメ度測定器

いかがでしたか。デタラメに数字を入力するには、かなり神経を使ったのではないでしょうか。

例えば、数字を押していくとき、


などと心理的にいろいろ気配りをしながら、押していったのではないでしょうか。

しかし、「一つの数字は、10回に1回は使おう」ということを律儀に守ったら、そのことが規則となり、「デタラメ」ということではなくなってしまいます。 このように、「デタラメ」ということは案外難しいことです。


さてここから、「デタラメ」さということについて、もう少し突っ込んで考えてみましょう。

「0から9までの数字をデタラメに入力する」ということは、「何回も実施していくと、それぞれの数字の出現確率が、究極的に1/10に近づいていく」ということです。
それぞれの数字の出現確率がどれも同じですから、このことを数学では、それぞれの数字は「同様に確からしく」出るといいます。
このことは決して、「10回実施すると必ず1回ずつ0から9の数字が出ること」を意味するのではありません。例えば、「・・・1,1,1,1・・・」というように、「1」が4回続けて出ても不思議ではありませんが、そのようなことは滅多にない(1/10,000の確率で起こる)こと、ということができます。



一般に、確率ということの意味を正しく理解することは案外難しく、奥の深いものです。この理解が不十分であると、人間の心理と偶発的な出来事の間で、興味深い混乱が生じます。
例えば、

などがその例です。
このようなことから、確率という分野は注意深く学ぶ必要があるのではないでしょうか。


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