マンボとは、奇異な感じのする語であるが、類似の方言・施設は北海道を除く全国に広く分布している。大部分は竪穴をもたない横井戸であり、竪穴をもつカナート状の横井戸は三重県北部地域とこれに隣接する岐阜県南西部地域に集中している。 マンボの分布する地域は、扇中部や段丘化した地形のところなど地表水の得にくいところに多い。 機能別に分類すると、集水機能をもつもの、通水機能のみのもの、その両方の機能をもつものの三つに分けられる。横井戸の内部は大人一人がかがんで通れるくらいの素掘りのトンネルである。水の出口付近、竪穴(息穴、息抜きという)のある付近のように直接外気に触れる部分は石垣積みとなっている。風化作用等による崩壊を防ぐためである。
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