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施設の概要

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所在地

羽島市竹鼻町2624−1番地

開設年

昭和59年(1984)4月、現在の文化センター北に市歴史民俗資料館がオープン。 その後、平成8年(1996)2月、現在の羽島市歴史民俗資料館・映画資料館が、現在地の羽島市竹鼻町上城に開設されました。

施設の概要

資料館が移転・新築されたこの地は、旧映画館「竹鼻朝日館」の跡地で、建物は鉄骨三階建で、西側は城をイメージし、南側は朝日館の正面部分のデザインを採り入れ、周辺の古い町並にとけこむよう配慮されています。 建物の一階は、ロビー、事務室、展示室、研修室等で、二階はロビー、展示室、映画資料展示室等で、三階は史料収蔵庫です。 収蔵品点数は、歴史民俗関係が約8500点余、映画関係が約5万点余にも達し、年間3〜4回程度の企画展と季節や世の中の動きに合わせた展示会とを開催し、市民や周辺の市町村の人々に公開しています。

主な展示資料の紹介

竹鼻城は、500年余の歴史があり、その歴史と文化を物語る歴史資料、そして、生産地であった織物・養蚕関係資料も多く保管し、更に映画関係資料も数多く保管しています。 こうした資料の中から貴重なもの、参考になるものを選んで年間を通して常設展示をしたり、企画展・展示会を通して人々に公開しています。

竹ヶ鼻城主杉浦五左衛門の鞍と長旗
慶長5年(1600)8月、東軍の福島正則は1万6千名の兵をひきいて木曽川を渡り、竹ヶ鼻城を攻めに来た。 時の竹ヶ鼻城主、杉浦五左衛門は、城にたてこもり敵をうった。 最後は、福島の大軍のもとにどうすることもできず、杉浦は城に火を放ち、自刃した。 鞍には、鞍橋に「波と海老(えび)」がほられ、上部には家紋が配され「高蒔絵鞍」と呼ばれています。 長旗は杉浦が使用したものと伝えられ、旗印は家紋と同じ「丸に抱柏(かかえかしわ)」です。

古瀬戸灰釉四耳壷(市文化財)
つぼは、高さ32cm、口径10、8cm、胴径22cmで鎌倉時代後期の作とみられます。 国重文になっている白鳥神社出土の古瀬戸灰釉瓶(1313年頃)と形釉薬などが似ており、同じ頃瀬戸で焼かれたものと推定されます。

輪中関係用具
羽島市は、木曽川・長良川に囲まれた輪中でありました。 橋ができる前は、市外の市町村との行ききもすべて「渡し船」でした。 また、土地が低地であるため湿田であり、米づくりには困しめられ、農具などをいろいろと工夫して米づくりにはげんできました。

養蚕関係用具
明治末から昭和30年代まで、農家の現金収入は養蚕にたよっていました。 そんな中で蚕を飼育する諸用具を次々と生み出し、活用して家族中で仕事に打ちこんできました。

映画ポスター関係
旧竹鼻朝日館のステージから出てきた昭和30年代の大型映画ポスターは、実にめずらしいものでした。 現在も劇場の公開を終わった映画ポスターを収集しています。 点数も多くなり、分類・整理が強く望まれています。

劇場用映写機関係
昭和20年代以降、劇場で使用されていた映写機を3種類6台集め公開しています。 映写機の大きさにおどろかされ、エントツがついているのには、びっくりします。