竹鼻城は、500年余の歴史があり、その歴史と文化を物語る歴史資料、そして、生産地であった織物・養蚕関係資料も多く保管し、更に映画関係資料も数多く保管しています。
こうした資料の中から貴重なもの、参考になるものを選んで年間を通して常設展示をしたり、企画展・展示会を通して人々に公開しています。
◎竹ヶ鼻城主杉浦五左衛門の鞍と長旗
慶長5年(1600)8月、東軍の福島正則は1万6千名の兵をひきいて木曽川を渡り、竹ヶ鼻城を攻めに来た。 時の竹ヶ鼻城主、杉浦五左衛門は、城にたてこもり敵をうった。
最後は、福島の大軍のもとにどうすることもできず、杉浦は城に火を放ち、自刃した。 鞍には、鞍橋に「波と海老(えび)」がほられ、上部には家紋が配され「高蒔絵鞍」と呼ばれています。
長旗は杉浦が使用したものと伝えられ、旗印は家紋と同じ「丸に抱柏(かかえかしわ)」です。
◎古瀬戸灰釉四耳壷(市文化財)
つぼは、高さ32cm、口径10、8cm、胴径22cmで鎌倉時代後期の作とみられます。 国重文になっている白鳥神社出土の古瀬戸灰釉瓶(1313年頃)と形釉薬などが似ており、同じ頃瀬戸で焼かれたものと推定されます。
◎輪中関係用具
羽島市は、木曽川・長良川に囲まれた輪中でありました。 橋ができる前は、市外の市町村との行ききもすべて「渡し船」でした。 また、土地が低地であるため湿田であり、米づくりには困しめられ、農具などをいろいろと工夫して米づくりにはげんできました。
◎養蚕関係用具
明治末から昭和30年代まで、農家の現金収入は養蚕にたよっていました。 そんな中で蚕を飼育する諸用具を次々と生み出し、活用して家族中で仕事に打ちこんできました。
◎映画ポスター関係
旧竹鼻朝日館のステージから出てきた昭和30年代の大型映画ポスターは、実にめずらしいものでした。 現在も劇場の公開を終わった映画ポスターを収集しています。
点数も多くなり、分類・整理が強く望まれています。
◎劇場用映写機関係
昭和20年代以降、劇場で使用されていた映写機を3種類6台集め公開しています。 映写機の大きさにおどろかされ、エントツがついているのには、びっくりします。