銀滴定法によるしょう油中の食塩の定量(沈殿滴定)
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原理
沈殿の生成反応の完了を滴定の終点とする滴定法を沈殿滴定という

 硝酸銀は塩化ナトリウムと反応し塩化銀の白色沈殿を生じる。

 硝酸銀と塩化ナトリウムの反応

 この反応だけでは、沈殿が生成し終わった滴定の終点を判定できない。そこで、指示薬としてクロム酸カリウム(KCrO4)を用いる。(モール法)
 クロム酸カリウムは硝酸銀と反応してクロム酸銀の赤褐色沈殿を生じる。

 硝酸銀とクロム酸カリウムの反応

 硝酸銀はクロム酸イオンと塩素イオンが同時に存在すると、塩素イオンと優先的に反応する。塩素イオンが全て硝酸銀と反応し終わると、それ以後加えた硝酸銀はクロム酸イオンと反応し、消失しないクロム酸銀の赤褐色沈殿を生じる。よって、反応液中に消失しない赤褐色沈殿が生成し始めた時が終点となる。


 【モール法の原理(アニメーション)】
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