粗脂肪の定量(ソックスレー脂肪抽出器)
サブメニュー
実験プリント
リンク
操作
1. 定量びんの恒量化
 定量びんを充分洗浄し、乾燥(105℃ 1時間)して恒量を求める。
2. 試料の精秤(前処理)
 試料2〜3gを精秤し、円筒ろ紙に入れる。 試料の含水量が多い時は、円筒ろ紙に入れたままで90〜100℃で乾燥する。  
3. 粗脂肪の抽出
(1)  円筒ろ紙の上部に脱脂綿をつめ、ソックスレー抽出器の抽出管に挿入し、 恒量を求めてある定量びんを抽出管と連結する。  
(2)  抽出管の上部からエーテル70〜80mlを入れる。
(3)  冷却管を接続して、抽出器を電気加温装置上に取り付ける。冷却管には冷却水を流す。
(4)  60〜70℃前後でエーテル可溶物がなくなるまで、8〜16時間抽出を続ける。
※ 冷却管から滴下するエーテルが1分間に80滴程度になるよう温度管理する。 温度を上げすぎるとエーテル蒸気が外部へもれて危険である。
 
(5)  円筒ろ紙を抽出管から取り出し、その後、脂肪定量びん中のエーテルが全部抽出管に移るまで加温を続ける。
(6)  上部を取りはずした脂肪定量ビンを湯浴上で加熱し、エーテルを完全に蒸発させる。 完全に除去しないと爆発のおそれがある。  
4. 粗脂肪の精秤
(1)  脂肪定量ビンの外部をガーゼでぬぐい、100〜105℃の乾燥器で約1時間乾燥後、 デシケ一夕中で30分間放冷、精秤する。  
(2)  恒量に達するまで乾燥、放冷、精秤を繰り返す(2回目からは30分間乾燥)  
 溶出した脂肪を含む脂肪定量ビンの恒量値は、加熱時の脂肪の酸化による増量が見られるので、 乾燥・放冷・秤量を繰り返したときの極小値を恒量とする。  
Copyright (C) 2005 岐阜県教育委員会. All Rights Reserved.