統計資料を見ると,岐阜県で作付(栽培)面積の最も広い作物は稲(米)だということが分かりました。稲は, 濃尾平野や山間部の盆地など,平地を中心として,岐阜県全域で生産されています。
 部門ごとの産出額では,畜産,米,野菜の順に多く,花き(観賞用の花),果実, 工芸作物がそれに続きます。どの部門も全国の都道府県の中では多い方ではありません。しかし,個別の品目ごとに見ると,種卵,かき,くり,花(鉢もの類),ひな, ほうれんそう,えだまめ,トマトなどが上位に入ります。
 農作物の出荷先は,輸送技術の進歩や交通網の発達によって,広がっています。岐阜県全域からも大阪,東京など遠方へ出荷できるようになっています。
 それぞれの地域が,気候,地形,交通網などの条件を生かし,工夫を重ねながら農業を営んでいます。