鳥屋での鵜の居住用(きょじゅうよう)に使うかご。鵜はこのかごの中で眠ります。
鵜を運ぶときのかご。大型で中を二つにしきって二羽ずつ、計四羽入れるヨツザシと、小型で中を二羽用のフタツザシとがあります。
鵜がのみこんだ魚を舟の上で吐かせるときに用いるのが吐かごです。側面をざるめにあみ、底は割竹を入れて補強し、さらに四隅(よすみ)に足を出して全体を安定させています。ゆれがはげしくすべりやすい鵜飼舟の中で使うのに適した底の作りであるとともに、多量の魚を入れても底が痛まないように配慮されています。
鵜飼でとれた魚を入れる容器。魚は諸(もろ)ぶたに整然と並べられます。
舟の中の水をかきだす道具。
手縄は鵜匠と鵜を結び付けるもので、手縄本体とツモソ・腹がけ・首結(くびゆ)い の各部分で構成されています。その中でも、首結いのしめ具合は、そのかげんによって漁の多少がきまるほど重要なものです。手縄さばきには、鵜匠の熟練(じゅくれん)した技術が必要とされています。
松割木が底板からの水に濡れないようにするための台で、松割木はこの台の上におかれます。
かがり火を燃やす鉄製のかご。強い火力のため、変形することもあります。
かがりを装着する棒。かがり棒のまさつを少なくするため、かがり棒を入れる穴にはムクゲの枝葉(えだは)を一緒にさします。
鵜飼をするための舟。全長12m50cmほどです。鵜飼舟の材料となる木材は、槙(まき)という木が使用されています。
かがりで燃やされる木は樹脂が多くて燃えやすく、火力の強い松の木が用いられています。この松の木を適当な大きさに割ったものを松割木といいます。松を割るのは鵜匠の冬の仕事です。