ケルダール法による粗タンパク質の定量
サブメニュー
実験プリント
リンク
操作
1. 分解
(1)  試料の0.5〜1gを精秤し、分解フラスコに入れる。
※ 試料が分解フラスコの口元に付着しないように、薬包紙ごとくるんでフラスコに入れる。
(2)  これに接触剤3gと 濃HSO 20mlを徐々に加える。
(3)  分解装置で加熱分解する。
加熱は、最初は弱火で、分解が進むにつれて高温にしてゆく。分解フラスコ中の液が透明となり、硫酸銅による青色を 呈した後、さらに約1時間加熱を続ける。この分解は3〜8時間で完了する。
(4)  冷却後、内容液の2〜3倍の水を徐々に加えて希釈する。
濃硫酸に水を加えると発熱するので、希釈した分解液が十分に冷めてから100ml容メスフラスコに 入れ、水を加えて正確に定容とする。
2. 蒸留 蒸留方法の詳細]  
(1)  ケルダール蒸留装置で蒸留する。
受器用三角フラスコ 0.1N-HSO  10ml
混合指示薬を2滴
試料溶液採取量 5ml
※ 蒸留終了時に、受器中の溶液は指示薬の酸性色(青紫色)を呈していなければ、受器に入れる 0.1N-HSOを増やすか、 蒸留器に入れる試料液の量を減らすかして、調節する。
(2)  空試験として、試料だけを入れずに他は全く同様に蒸留操作を行う。
(3)  蒸留が終ったら、装置内を定められた手順で洗浄する。
3. 滴定
 蒸留が終ったら、三角フラスコをはずし0.1N−NaOH標準溶液で滴定する。
滴定前(紫色)
滴定終点(灰青色)
NaOH過多(薄緑色)
Copyright (C) 2005 岐阜県教育委員会. All Rights Reserved.