1. |
フェーリング液を還元糖をとともに加熱すると、 Cu2+は糖によって還元されてCu2Oの赤色沈殿となる。 この反応(反応式)は化学量論的には進行しないが、反応条件を定めれば生成するCu2O量は還元糖の量によってきまる。 (ベルトラン法糖定量表:Cu量−糖量) |
2. |
生成したCu2OをFe2(SO4)3溶液 (Feは3価のFe3+)に溶かすと、還元されてFeSO4(Feは2価のFe2+)となる。 (反応式) |
3. |
このFeSO4をKMnO4標準溶液で滴定することによって、還元糖と反応したCu量を求める。 (反応式) |
4. |
滴定のときKMnO42molは FeSO410molとちょうど反応し、 この10molのFeSO4は Cu2O5molによって生成することが反応式からわかる。
つまり、滴定時のKMnO41mol分は、 最初のCu2O2.5molに相当することがわかる。 |
5. |
実際には、あらかじめ滴定に使う KMnO4標準溶液1ml当りのCu相当量を、 最純Na2C2O4を 基準物質に用いて求めておく。
すなわち、KMnO4は硫酸酸性下で Na2C2O4と 反応式(5)のように反応する。
このとき、Na2C2O45molは KMnO42molとちょうど反応し、 KMnO42molは、 Cu2O5molに相当するので、 Na2C2O41mol (134.00g)は Cu2O1mol (このときのCuの重量は63.55×2=127.1g)に相当する。 |
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いま、 Na2C2O4を Ag精秤して滴定を行ったときに、滴下した KMnO4溶液が V1mlのならば、 このKMnO4溶液1mlのCu相当量は 別紙の式によって求められる。
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6. |
実験試料を滴定したときの KMnO4溶液/の滴下量が V2mlならば、還元糖と反応したCu量は KMnO4溶液1mlのCu量×V2となる。
このようにして、求められたCu量から、 ベルトラン法糖定量表:Cu量−糖量を使って還元糖の量を決定する。 |