暮らしとお金・生活設計

生活設計 人生に必要な資金を計画的に考える

 人生の希望や計画を時系列で描いたものをライフプランといいます。ライフプランとその資金計画を作成することを生活設計といいます。自分の理想とする将来の生活設計を考えてみましょう。
 自分が将来、どのような人生を送りたいのかを考えて、ライフプランを立ててみると、どの時点で、どのような準備が必要になるのかも見えてきます。

ライフイベントに係るお金とライフプランの例

人生のマネープラン

奨学金は将来への投資?

 現在、大学生の奨学金受給率は49.6%となっています。(大学昼間部平均)
 大学生の生活に奨学金は欠かせない収入源となっていますが、「貸与」の場合は将来の生活に重い負担となってくることがあるので注意しましょう。

※出典:独立行政法人 日本学生支援機構「令和4年度学生生活調査」

 自治体や大学などの機関が運営する様々な奨学金がありますが、代表的なものに日本学生支援機構(JASSO)の奨学金があります。
 返還不要なもの(給付型奨学金)、利息の付かないもの(第1種奨学金)と利息の付くもの(第2種奨学金)の3種類があります。

学生生活費の内訳

貸与型の奨学金は、「借金」です

 貸与型奨学金は、卒業後に毎月、分割で返還することになります。
 人生に必要な資金は決して少なくありません。貸与型奨学金を受給した場合、住宅費の支払いや子どもの養育費に加えて、奨学金を返済していく必要があります。

≪返還例≫【第2種奨学金】大学学部・貸与期間48か月の場合

返還例イメージ
  • 返還利率は、国の財政融資資金の借入金利に連動して変動します(ただし上限年3%)。≪返還例≫は3%で計算。
  • 貸与月額は、3万、5万、8万、10万、12万円から選択

 人生の3大費用といわれる「教育・住宅・老後」など、人生のイベントや段階ごとに、まとまったお金が必要になります。
 ライフプランを立てることで、いつ、どのくらいのお金が必要になるのかが分かれば、計画的に備えることができます。働いて得たお金を適切に貯蓄・運用したり、必要に応じて借入などを行ったりして、計画的に準備していきましょう。

参考:学歴別にみた新規学卒者の賃金(厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査結果)

大学卒・・・・・・・・・239,700円
大学院修士課程修了・・・274,000円

 将来、様々な要因で、奨学金が返せなくなることも十分あり得ます。また、奨学金の返還を延滞した場合、延滞金が課せられます。
 貸与型奨学金を受給する場合、そのようなリスクがあることをしっかりと理解しておくことが大切です。

実際にこんな相談がありました

 学生時代に奨学金を借りていた。契約社員のため収入が少なく、今までに何回か借入先に相談し、今年の6月からは、毎月の返済額を減額してもらっている。しかし、7月以降返済が滞っている。2週間前に知らない債権回収会社から受託通知書が届いていたが、そのままにしていたところ、本日電話があった。返済する意思はあるが、とても不安で仕方がない。どうしたらよいだろうか。

30代女性

  • 支払いを滞納する前に、消費生活相談窓口や購入したお店に相談してみましょう。
  • 失業等で奨学金の返還が難しくなったら貸与元へ早急に相談しましょう。

ライフイベントに係るお金とライフプランの例については、以下のもとに作成

  • 結婚費用総額:株式会社リクルートブライダル総研「結婚トレンド調査2023」
  • 妊娠・出産費用:厚生労働省令和6年第186回社会保障審議会医療保険部会 資料4
  • 住宅取得資金:独立行政法人 住宅金融支援機構「2023 フラット35利用者調査」
  • Money Fix「子どもの教育費はいくら必要?大学卒業までにかかる費用の目安」
  • 老後の生活費:総務省「家計調査年報(家計収支額)(2023)」