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キャッシュレス決済

 キャッシュレス決済とは、現金を使わずにお金を支払うことです。手軽な手段ですが、悪質商法に利用されたり、複雑な仕組みを理解しないまま支払ってしまったことによるトラブルが発生しています。自分の環境に合った支払方法を選びましょう。また、セキュリティ対策もしっかりしましょう。

キャッシュレス化の背景

 国はオリンピック、パラリンピック東京大会開催に向けた環境整備として、キャッシュレス決済の普及による利便性、効率性の向上を図るとともに、商取引の活性化や新たなビジネス創出を目的として、キャッシュレス化推進に取り組む方針を決めました。

各国のキャッシュレス決済比較の状況(2015年)

キャッシュレス決済手段 一覧

決済形態 決済サービスの例 メリット デメリット
カード決済
(磁気・ICチップ型)
クレジットカード VISA
Mastercard
JCB
  • お店やインターネットなど幅広く使用できる
  • 利用できるお店が多い
  • クレジット(後払い)方式なので使い過ぎに注意する必要がある
  • 分割払いの場合は手数料がかかる場合がある
電子マネー決済 交通系 Suica
TOICA
ayuca
  • 切符の代わりとして使用できる
  • 使い過ぎを防げる
  • 事前にチャージする必要がある
  • 入金したお金は基本的に戻らない
  • 無くしたとき、補償が受けられるかどうか確認する必要がある
流通系 楽天Edy
WAON
  • 利用可能なお店が増加
  • 使い過ぎを防げる
QR・バーコード決済 メルペイ
  • スマホがあればカードなどを取り出さなくても利用できる
  • チャージ(前払い)、クレジット(後払い)のどちらも使用できる
  • 充電していないと使用できない
    (災害時や通信障害の時には使えなくなる場合がある)
  • 不正利用の被害にあったとき、補償が受けられるかどうか確認する必要がある
d払い
LINE Pay
楽天ペイ
PayPay

キャッシュレス決済を利用するメリットと気を付けるべき点を考えてみましょう

メリット

  • カードやスマートフォンだけで支払いができるので、財布に大金や小銭を入れずに身軽に買い物できる。
  • ATM等でお金を引き出す手間が省ける。
  • ポイント還元やキャッシュバックを受けられる。
  • お金の管理が簡単にできる。
    自動家計簿アプリや銀行のweb口座とつなげると、いつどこで何にお金を使ったかが簡単に把握できる。

気をつけるべき点

  • 無用なトラブルを避けるため、利用しないサービスは申し込まない。
  • 利用規約等をよく読み、キャッシュレス決済サービスの決済形態や支払い形態を理解し、自分に合ったサービスを選択する。
  • 万が一、不正利用の被害にあった場合、補償が受けられるかどうかを利用規約等で確認する。
  • 利用規約等で、自分の個人情報がどのように利用されるのかを確認する。
  • 収入や預金残高に見合った範囲で、節度ある利用をする。
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