2消費者トラブル事例
賃貸借契約
借主にとって大きなトラブルとなるのは、退去時の「原状回復」です。トラブルを未然に防止するために、入居時に物件の状況をよく確認しておくこと、原状回復などの契約条件を貸す側、借りる側の双方がよく確認しておくようにしましょう。
トラブル事例
- 退去時の立会いを求められ、損傷などがあるということで確認サインをした。その後、原状回復費用の請求書が送られてきたが、思っていた以上に高額だった。
- 明け渡し後の修繕費用の負担金額について、大家さんと話合いがつかず、敷金の返還がされていない。
原状回復とは、「元の状態に戻す」という意味ですが、「賃借人が借りた当時の状態に戻すこと」ではありません。住んでいれば年月の経過とともに壁や床の色が変色したり汚れたりしますが、これを元の状態に戻そうとすれば、壁紙や床の張り替えといったリフォームが必要になります。国土交通省では、民間賃貸住宅について「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を作成し、借主が負担すべき費用について下記のように例示しています。
国土交通省ホームページ 「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について
賃貸人(貸す人)の負担となるもの | 賃借人(借りる人)の負担となるもの | |
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床 畳・フローリングカーペットなど |
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壁、天井 クロスなど |
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「国土交通省ホームぺージ『現状回復をめぐるトラブルとガイドライン』について」より一部抜粋